中国の代表、宇宙空間の軍備競争防止を
アピール

 ジュネーブ軍縮交渉会議に出席する中国軍縮大使の
李長和氏は2月11日ジュネーブで開かれた軍縮交渉全体会
議で発言を行い、宇宙空間の軍備競争を防止することは
「実際かつ緊急」の重大な問題となったと指摘した。氏
は軍縮交渉会議が宇宙空間軍備競争の防止策について交
渉を行うようアピールし、次のように述べた。

 最近、関係国は「国家ミサイル防御システム」と「
作戦区域ミサイル防御システム」の発展計画を発表し、
このため、「弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約」
を改正し、ひいてはそれを脱退することを要求した。こ
の決定は時代の流れに背き、国際社会の軍備抑制と軍縮
における努力にマイナスとなり、新しいラウンドの軍備
競争を引き起こす可能性があり、次の世紀の世界と地域
戦略のバランスに大きくて深遠なマイナス影響をもたら
すであろう。

 前述のミサイル防御システムは全く宇宙空間に配置
されるかまたは宇宙空間の目標を打撃の対象とするもの
もあれば、宇宙空間を基地とし、地上の兵器システムに
目標の情報を提供し、誘導を行うものもあり、結果は宇
宙空間を新しい兵器基地と戦場にならせることになる。
関係国が「弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約」の
改正ひいては廃棄をどうしても堅持し、ミサイル防御シ
ステムを思い切り発展させ、配置すれば、必ず全世界の
戦略的均衡を打破し、核軍縮の過程に深刻なマイナス影
響を与えるであろう。国際社会はこれに対し大きな関心
を表しないわけにわいかない。宇宙空間の軍備競争を防
止することはもっと現実的意義を持ち、もっと緊急性を
持つことである。

 これに鑑みて、唯一の多角軍縮交渉機構としての軍
縮交渉会議は、行動を取り、特別委員会を設置し、宇宙
空間軍備競争防止の国際協定の締結について交渉を行う
べきであり、これは避けられない責務である。

 「人民日報」1999年2月13日3面