一九九八年度国民経済・社会発展計画の
執行状況と一九九九年度国民経済・社会発展
計画案

 代表のみなさん

  ここに国務院の委託を受けて、一九九八年度国民
経済・社会発展計画の執行状況と一九九九年度国民経済
・社会発展計画案を大会に報告し、審議を求めるととも
に、全国政治協商会議の委員のみなさんからもご意見を
求めたいと思う。

 一 一九九八年度の国民経済と社会発展計画の執行
状況

  一九九八年は尋常でない、たいへんな年であった
。アジア金融危機に直面して、中央は投入の増大と内需
の拡大という政策決定を思い切って打ち出し、これによ
ってインフラ建設を強化し、経済の成長を押し上げた。
全国人民は心を一つにして、粘り強く奮闘し、洪水防御
・災害救援のたたかいで偉大な勝利をかち取った。全般
的に見れば、一九九八年度の計画執行状況は良好で、諸
般のマクロ規制目標は基本的に達成された。

  国民経済はひきつづき比較的速いテンポで成長し
、物価の全体的レベルはいくらか低下している。内需拡
大などの諸政策や措置の確実な実行に伴い、経済の伸び
率は次第に回復してきた。第3四半期の経済成長率は七
・六%で、第2四半期に比べて〇・八ポイント伸び、第
4四半期には九%に達した。年間国内総生産(GDP)は七
兆九五五三億元を達成し、前年度に比べて七・八%増え
、年初に定めた目標を基本的に達成した。商品小売物価
の全体的レベルは前年度比二・六%減で、消費者物価は
〇・八%下がった。アジア金融危機の影響が日ましに深
まり、由々しい洪水・冠水の災害に見舞われた状況のも
とで、国民経済が依然として比較的高い伸び率を保つこ
とができたのは、容易なことではなかった。

  農業は好ましい収穫を獲得し、工業生産は安定し
た伸びを見せている。食糧の年間総生産高は四億九〇〇
〇万トンを上回り、綿花は四四〇万トン、搾油作物は二
二九二万トンであった。牧畜業、水産業は持続的に伸び
ている。豚・牛・羊肉の総生産高は四三五五万トンで、
前年度比六・五%増、水産物は三八五四万トンで、七・
〇%増となった。

  投資需要の押し上げで、工業の伸びのテンポは次
第に加速されている。工業付加価値の伸び率は六月の七
・九%から十二月の一一・五%に上がった。年間の工業
付加価値(すべての国有企業と年間製品売上高が五〇〇
万元以上の非国有工業企業)は二兆四六億元を達成し、
前年度比八・八%増となった。工業構造はいくらか改善
され、電子情報などハイテク産業の発展は加速されてい
る。パソコンの生産量は二九一万台で四一・一%増、デ
ジタル交換機は四二二〇万回線で五一・四%増、集積回
路は二七億個で五・七%増となった。生産と販売の連結
状況は次第に好転しており、工業製品の販売率は逐次上
昇へ転じ、年間平均して九六・五%となった。

  固定資産の投資規模は拡大し、インフラ建設のテ
ンポは著しく加速された。全社会の年間固定資産投資は
二兆八四五七億元を達成し、前年度比一四・一%増とな
った。そのうち、国有部門の投資は一九・五%増であっ
た。投資構造はひきつづき改善され、インフラ建設には
かつてない新しい局面が現れた。国の確定した重点分野
への投資は大幅に増えている。年間の農業・林業・牧畜
業・漁業・水利業への投資は六八四億元を達成し、四七
・八%増となった。輸送、郵便・電信・電話業は四九九
〇億元を達成し、五三・四%増となり、そのうち、郵便
・電信・電話業は一五〇四億元で四八・三%増である。
固定資産の投資では中・西部地方へ適当に傾斜させるよ
うに気を配った。西部地区への投資は三一・二%の伸び
で、東部地区より一四・九%高かった。一群の大型イン
フラ・プロジェクトは使用に入った。西寧経由の蘭州か
らラサまでの光ファイバー・ケーブルの敷設は繰上げ完
工し、これにより全国にわたる光ファイバー・ケーブル
の主幹網が基本的に形成された。上海=杭州高速道路、
北京=鄭州鉄道の電化、広州地下鉄の第一期工事、陝西
・甘粛・寧夏ガス田、河北桃林口ダムなどの大・中型プ
ロジェクトは完工し、操業を開始した。年間に完工して
運営に入った高速道路は一四八七キロ、鉄道の新規敷設
は九〇〇キロ、複線化は五九六キロ、電化は九九五キロ
である。長江三峡ダムと黄河小浪底水利センター・プロ
ジェクト工事、西安=安康鉄道、朔州=黄ー港鉄道、首
都空港増築工事などの重点プロジェクトは順調に進展し
ている。二灘水力発電所、黄河万家寨水利センター工程
などのプロジェクトは一部が完工して操業に入っている

  災害後の復旧活動は全面的に繰り広げられている
。中央予算内の投資に新規増発国債を合わせて、災害復
旧事業に二〇〇億元を計上した。長江、黄河の主堤防と
洞庭湖、瀞陽湖の重点堤防の補強工事および重要都市の
洪水防御システムの建設はかなり速いテンポですすめら
れており、囲い堤撤去による洪水の放流、耕地の廃棄に
よる湖沼の回復、移転住民のための町作りなどの活動は
積極的に行われている。一群の越冬用住宅が建てられ、
多数の被災民が新居に移った。

  財政収入の伸びは比較的速く、金融情勢は安定し
ている。歳入(債務収入は含まない)は、前年度より一
三・九%増の九八五三億元を達成し、歳出(債務支出は
含まない)は、前年度より一六・七%増の一兆七七一億
元で、歳出が歳入を九一八億元上回っており、そのうち
、中央財政の赤字は九六〇億元である。積極的な財政政
策を実施することは、内需を拡大し、経済を浮揚させる
うえでカギとなる役割をはたしている。銀行は三回にわ
たって預貯金と貸付の利率を引き下げ、企業の負担を軽
減し、経済の伸びをサポートした。全金融機構の各種の
預貯金残高は九兆五六九八億元で、一六・一%増、各種
の貸付金残高は八兆六五二四億元で、一五・五%増とな
った。前年度下半期のマネー・サプライの伸びは加速さ
れた。十二月末現在、狭義のマネー・サプライ(M1)と
広義のマネー・サプライ(M2)はそれぞれ前年度より一
一・九%と一五・三%増えており、六月末より三・二ポ
イントと、〇・七ポイント加速された。年間累計の流通
通貨量は一〇二七億元で、年間目標の枠内に抑えられて
いる。一九九八年末の外貨準備高は一四五〇億ドルに上
り、昨年末より五一億ドル増えた。人民元の為替レート
は安定している。

  諸般の改革は着実に前進し、再就職活動は進展を
とげている。国有企業の改革は絶えず深化している。紡
績、石炭、石油化学などの重点業種の改革、再編、改造
は一応成果をあげている。企業の合併・破産、人員削減
・効率増大および再就職プログラムは、その進展のテン
ポを速めている。一時帰休者をもつ国有企業はすべて再
就職サービス・センターか、またはこれに類似する機構
をつくり、圧倒的多数の一時帰休者が企業の再就職サー
ビス・センターに入った。省クラスにおける基本的養老
保険の統一拠出事業は着実に推進されており、十一の業
種における基本的養老保険の統一拠出は地方の管轄に移
され、企業の離・退職者の養老年金は大体において期日
通りに全額支給されるようになった。

  食糧流通システムの改革は順調に進展している。
農民の余剰食糧が基本的に保護価格で買い上げられるよ
うになっているため、農民の穀物作りの意欲が維持され
ることになった。国有の食糧備蓄企業は順ざや価格での
販売を一応達成し、新しい赤字を出すことは基本的に見
られなくなった。食糧の買付資金は十分に保証され、そ
れに対する食込み、流用が阻止され、特別資金として全
額使用を実現した。国有食糧企業の改革のテンポが速く
なった。国の食糧市場に対するマクロ規制能力が著しく
増強されている。

  『価格法』の実施を徹底させ、価格改革をひきつ
づき推進している。食糧の買付価格を適切に調整した。
綿花の買付価格は政府による価格設定を政府による価格
指導に改められ、販売価格を自由化した。鉄道の貨物輸
送価格と自動車道路建設のための旅客運賃附加費の基準
を引き上げた。一部の都市において水道料金の引き上げ
と汚水処理費の徴収を始めた。原油価格と国際市場価格
とのリンケージを基本的に実現した。料金を整理し、勝
手気ままな料金徴収を整頓し、負担を軽減させる度合い
を大きくし、重点業種の価格と料金に対する特別検査を
行なった。農村における電気料金と各種の勝手気ままな
料金徴収を整頓し、規定に違反して基金、附加費を徴収
するなどの勝手気ままな料金徴収項目の取り消しを三回
に分けて公布している。

  金融体制の改革は新しい進展をみせた。人民銀行
の省クラス支店を撤廃し、省・自治区にまたがる九つの
支店を設立した。証券監督管理委員会は垂直管理体制を
実行した。保険監督管理委員会を設立して、保険業に対
する監督管理を実施した。国有商業銀行の支店機構を撤
廃・合併し、調整した。国有商業銀行の貸付限度額に対
する規制を取り消し、資産負債率にもとづく管理を実施
し、貸付を質によって五つのランクに分類する方法を推
し進めた。二七〇〇億元の特別国債を発行し、国有の単
独投資商業銀行の資本金を充実させ、金融リスクの防止
・対応能力を強化した。金融秩序を整理し、一群の違法
・規律違反事件を取り調べ、処理し、問題の重大な一部
の金融機構を閉鎖した。

  輸出入商品の構成は絶えず改善され、外資利用は
ひきつづき質的に向上している。輸出入総額は三二四〇
億ドルで、前年度より〇・四%減少した。そのうち、輸
出は〇・五%増の一八三八億ドルであり、輸入は一・五
%減の一四〇二億ドルである。輸出商品の構成が改善さ
れた。機械・電子製品の輸出は一二・二%増で、全輸出
の伸び率を一一・七ポイントも上回り、輸出に占めるウ
エートは三六・二%に達する。設備と技術の輸入に占め
るウエートはいくらか引き上げられた。密輸と外貨詐取
に手痛い打撃を加え、著しい効果を収めた。

  外資利用の規模は基本的に安定している。年間認
可された外資プロジェクトは合わせて二万件近くなり、
新規契約の外資金額は五二一億ドルで、前年度より二・
二%増えた。実質利用の外資は五八九億ドルであり、そ
のうち、外商の直接投資は四五六億ドルで、〇・七%増
である。外資の技術集約型産業、インフラ、中・西部地
区への投入も増えている。

  科学技術・教育は新しい成果を収め、社会諸事業
は全面的な進歩を見せた。研究と発展への投入が増えて
いる。経済建設における重要なカギとなる技術または共
通性をもった技術をめぐる科学研究の難関突破をくりひ
ろげ、一群の新しい成果を上げた。デジタル・セルラー
移動通信、ハイビジョン・テレビのモデル受像機、八イ
ンチのツオクラルスキー法によるシリコン単結晶ポリッ
シュウェハー、窯式燐酸生産プロセスなどの自主的開発
に成功した。広範囲マルチオブジェクトスペクトル天体
望遠鏡などの重要な科学研究のインフラ建設に着手した

  各レベル、各種の教育に新たな発展の局面が現わ
れた。九年制義務教育の普及を実現した地区の人口は七
三%に達し、青・壮年の文盲率が五・五%に下がった。
職業教育と成人教育は健全に発展している。大学の管理
体制改革は突破的進展をかちとり、六五〇校以上の大学
で「共同建設、調整、協力、合併」という方針にもとづ
いて形の異なる管理体制の改革をおこなった。大学教育
の「二十一世紀一〇〇」プロジェクトは実施の段階に入
った。

  文化、スポーツ、医療・衛生など社会諸事業は新
しい成果を収め、報道・出版、ラジオ・テレビはより一
層の発展をとげた。洪水と闘った偉大な精神の形成をシ
ンボルとして、社会主義精神文明の建設はまた新しい階
段に入った。

 人民生活はひきつづき改善されつつある。都市部住
民の一人当り可処分所得は五四二五元、農村住民の一人
当たり純所得は二一六〇元で、物価下落の要因を計上す
ると、それぞれ実質五・八%と四・三%増となる。市場
販売は安定した伸びを見せ、年間の社会消費財小売総額
は二兆九一五三億元で、前年度の六・八%増となった。
都市部一人当たりの居住面積は九平方メートルを超え、
「第九次五ヵ年計画」で定めた目標を繰り上げ達成した
。貧困扶助活動は新しい成果を上げ、農村における貧困
人口は八〇〇万減少した。都市部登録失業率は三・一%
である。人口自然増加率は九・五三‰で、計画で確定し
た目標に達した。

  一九九八年度の経済社会発展における偉大な成果
は、国際社会の高い評価を勝ち取り、わが国の経済発展
の前途に対する自信を固めることとなった。このような
業績を勝ち得たのは、何よりまず中央がいち早く断固と
して正しい政策・決定を打ち出したからである。一九九
八年の初頭、アジア金融危機に直面して党中央・国務院
は内需を拡大させ、インフラ建設を強化するという重要
な政策・決定を打ち出した。下半期になると、中央はま
た情勢の変化に応じて、積極的な財政政策を実施し、内
需拡大のための諸般の措置の確実な実行を一段と推し進
めるよう決定した。第九期全国人民代表大会常務委員会
第四回会議の認可をへた上予算を調整したのち、国務院
は一〇〇〇億元の財政債券を増発し、インフラ建設への
投入を重点的に増やした。これは全国経済の安定と発展
に極めて重要な役割を果した。各地区、各部門は中央の
配置にのっとって綿密に手配し、全力を上げて協力し、
確実な実行にしっかりと力を入れた結果、中央諸般の政
策・決定は間もなくして成果を上げるようになった。実
践がまた一度示しているように、江沢民同志を中核とす
る党中央は、複雑かつ目まぐるしく変化する国内国外の
経済環境に対処し、国民経済を速いテンポで、持続的か
つ健全な発展の軌道に乗せて勝利のうちに前進するのを
保証する能力を十分に具えているのである。

  われわれは成績を目にすると同時に、経済と社会
生活にまだ多くの矛盾と問題が存在しており、なかには
かなり際立ったものもある、ということも十分に認めな
ければならない。経済構造が不合理で、多年らいの重複
した建設によって大量の生産能力を発揮することができ
ずにいること。一部の企業が苦境から抜け出してはいる
が、依然として経営難に陥り、経済効率が下がっている
国有企業もかなり一部におり、一九九八年度、工業企業
の実質利潤総額は前年度に比べ一七%低下し、欠損企業
の赤字額は二二・一%増大したこと。国有企業の一時帰
休者数が増え、就業の重圧が大きくなったこと。最終消
費需要は旺盛でなく、市場の活気の起動がかなり難かし
いこと。経済秩序が混乱していること。金融機構に長年
にわたって累積してきたリスクはゆるがせにできないこ
と。一部の地区では生態環境がひきつづき悪化しており
、一部の都市では汚染がゆゆしいこと、などである。こ
れらの問題について、われわれは的を定めてはっきりし
た対策をいっそう講じ、真剣に解決しなければならない

 二 一九九九年度経済・社会発展の規制目標と主要
任務

  一九九九年にわれわれは建国五十周年を祝い、澳
門(マカオ)に対する主権行使を回復することになる。
今年度の経済活動を立派にやり遂げることは、第九次五
ヵ年計画の達成、第二段階戦略目標の全面的な実現にと
って、きわめて重要な意義をもっている。

  一九九九年度の経済活動についての全般的な要請
は次の通りである。ケ小平理論の偉大な旗じるしを高く
掲げ、党の第十五回大会と十五期三中総の精神を深く貫
徹して、着実に実施し、改革開放をひきつづき推し進め
、国内需要の拡大を経済成長促進の主要な措置としてつ
かみ、農業を安定させ、強化し、国有企業の改革を深化
させ、経済構造を調整し、都市・農村市場の開拓に努め
、いろいろ手をつくして輸出を拡大し、金融リスクを防
止、解消し、経済秩序を整頓し、国民経済の持続的でテ
ンポの速い、健全な発展と社会の全面的な進歩を保ちな
がら建国五十周年を迎えることである。この要請にもと
づいて、一九九九年度の経済と社会発展の主要な所期の
目標を次のように定める。

  ――経済成長率は七%前後とする。

  ――全社会の固定資産投資の伸びは一二%前後と
する。

  ――全国の小売物価上昇率を二%以内に、消費者
物価上昇率を四%以内に抑制する。

  ――輸出入総額の若干の増大をはかり、輸出入の
基本的均衡を保つ。

  ――必要な財政収支の差引差額を保持し、中央財
政赤字は一五〇三億元とする。

  ――通貨発行量は約一五〇〇億元とする。

  ――都市部での登録失業率は三・五%前後とする

  ――人口の自然増加率は一〇・一‰とする。

  社会主義市場経済という条件のもとでは、経済成
長率は、予測的な指標であるため、国内外における経済
状況に変化が生じた際に調整することができる。経済成
長率の約七%前後は、各方面の要素を全面的に考慮した
うえで決めたものである。ひきつづきかなりテンポの速
い成長率を保つことは、各方面における矛盾と問題を解
決するうえでプラスになるし、全国人民の信念を増強す
るうえでプラスになる。この成長目標の実現には条件も
備わってはいるが、またかなり苦しい努力を払う必要も
ある。われわれは経済体制と経済成長パターンの転換を
急いで推し進め、スピード、構造、品質、効率の統一を
堅持し、経済の適度にテンポの速い成長を保つとともに
、活動の力点を市場の開拓、構造の最適化、経済成長の
質と効率の向上に置かなければならない。

  一九九九年度の国民経済と社会発展の主要任務は
下記の通りである。

  (一)農業の基本建設を強化し、農業構造を調整
し、最適化をはかる

  ひきつづき水利を重点とする農業の基本建設を強
化する。大河川・湖沼の治水を速め、洪水で決壊された
施設の修復に拍車をかけ、主堤防の補強に力点を置き、
今年の増水期を無事に乗り越えられるよう保証する。河
川湖沼の浚渫を立派に行ない、囲い堤の撤去による洪水
の放流、耕地の廃棄による湖沼の回復、移転住民のため
の町作りを計画に実施して、貯水・排水機能を回復し、
向上させる。老朽した危険なダムに対する危険の防止と
補強を速め、主要河川におけるコントロール工事の建設
を強化し、洪水に対する調節・貯水能力を高める。

  生態環境づくりを着実にやり遂げる。長江、黄河
の上・中流地帯や「三北」風砂地域と草原地域において
、生態環境に対する総合対策に力を入れて取り組み、大
がかりな植林と草地作りを行ない、生態農業を建設する
。耕地化した森林を回復し、傾斜地の「段畑化」に力点
を置く。草原の植生を回復・拡大し、小流域の整備を立
派に行ない、水土の流失を減少させる。ひきつづき自然
林の資源に対する保護と十大防護林体系の建設を立派に
やり遂げる。

  農業構造を調整し、最適化をはかる。一九九九年
度の穀物の作付面積を一億一〇〇〇万ヘクタールに維持
し、食糧の総生産高は四億九五〇〇万トンとする。市場
の需要に応じて作付構造を調整し、農産物の品質を向上
させる。新彊における綿花の生産を安定させ、河北・山
東・河南と長江流域における綿花の生産高を圧縮する。
製糖作物、乾燥葉タバコの生産も市場需要にもとづいて
行なう。ひきつづき「買い物カゴ」の生産物の生産を立
派に行ない、市場の供給を保証する。先進的で実用的な
農業技術をさらにおし広め、特に用水路の漏出防止、管
水路の低圧による送水とスプリンクラー方式、定置バイ
ブ方式等多形態の節水して効率を増大させる灌漑技術お
よび畑作農業技術を普及させる。条件のととのった地方
は積極的に精度農業を発展させる。

  いろいろ策を講じて農民の収入を増大させる。農
業の社会化したサービス・システムを完備させ、農業の
産業化経営を発展させ、農産物に対する加工の深度と転
化率を高める。農村における労働力のインフラ建設への
参加を組織し、農民の労務収入を増大させる。郷鎮企業
はその構造調整にしっかり取り組み、とりわけ品質、効
率と環境保護を重視し、農業・副業生産物に対する加工
業や貯蔵、鮮度保持、運送・販売業の発展に力を入れる
。農民の負担を確実に軽減し、負担の合理化、項目決定
・金額制限、定めた後三年間不変という政策を実施し、
各種の勝手気ままな費用の徴収と募金、むやみやたらな
罰金や分担金の割当を断固として取り締らなければなら
ない。

  地方小都市の建設を速める。地方小都市で戸籍管
理制度の改革のテストケースにしっかり取り組み、地方
小都市の農村経済に対する誘導的な役割を発揮して、農
民の生活の質を向上させる。

  (二)国有企業の改革のために良好な外的条件を
作り出すよう努め、中小企業への支援に力を入れる

  今年は、大多数の大・中型国有赤字企業が苦境か
ら脱出し、大多数の大・中型国有中堅企業がひとまず現
代的企業制度を確立するうえで、カギとなる年である。
多年来、低水準の重複建設で招来した国有企業の操業短
縮、効率低下といった問題に的をしぼって、過剰生産能
力をいっそう調整、圧縮しなければならない。紡績業は
一〇〇〇万の紡錘削減、一二〇万の人員再配置と全業種
にわたる六〇億元の赤字解消という目標を基本的に達成
する。石炭鉱業は炭鉱所有権の下部への譲渡における後
始末の仕事を立派に行ない、小型炭鉱を二万五八〇〇ヵ
所閉鎖し、生産量を二億五〇〇〇万トン削減する。技術
が立ち遅れ、品質が劣悪で、汚染がひどく、資源を浪費
する小型のガラス工場、セメント工場、火力発電所、製
鋼所と小型の製油所を整理し、閉鎖させる。合併の奨励
、破産の規範化に力を入れる。銀行の不良債権引当金に
よる実損処理の方法を改善し、重点業種と重点企業の再
編を集中的に支援する。

  国有企業の人員削減・効率向上と再就職の活動を
立派に行なう。一時帰休者の基本的生活保障、失業保険
と都市部住民の最低生活保障という「三本の保障ライン
」制度を充実させる。各級の財政予算は一時帰休者の基
本的生活保障資金を優先的に満額確保しなければならな
い。ひきつづき企業の再就職サービス・センターを立派
に運営し、労働力市場の設立と再就職の育成・訓練を強
化し、新たな就職ルートを開拓する。養老年金について
の省クラスの統一拠出制度を充実させ、その適用範囲を
広げて、保険料の徴収率を引き上げ、養老年金が時間ど
おりに全額で給付できるよう確保する。都市部職員・労
働者の医療保険制度の改革を積極的に推進する。企業指
導グループに対する考課と調整にしっかり力を入れる。

  さまざまな形態をとって、小型国有企業をいっそ
う開放し、活性化させる。小企業の発展に対する誘導と
政策上の支援をつよめ、各種の所有制の小企業、とりわ
けハイテク企業の成長に条件を作り出す。国有資産に対
する効果的な管理、監督と運用のメカニズムを確立し、
国有資産の流失と銀行債務の逃避・廃棄を防止する。

  個的経営経済、私的経営経済に対する誘導、監督
と管理を強化、改善し、その経済成長を促進し、就業を
吸収するなどの面での積極的な役割を十分に発揮させる

  (三)経済構造の調整を推進し、新しい経済成長
ポイントを積極的に育成する

  先進的な技術を積極的に利用して在来産業の改良
と向上を進め、加工工業の調整を速める。市場志向を指
針として、技術改良の度合いを強め、エネルギーの節約
・物的消耗の低減、総合的な利用と環境保全の効率向上
に役立つ新工程と新技術の普及に大いに力を入れ、立ち
遅れた工程、技術と設備の淘汰を速め、製品の科学技術
的含有量を増大させ、製品の品質とグレードを向上させ
る。紡績工業は技術の導入と設備の更新を速め、染色な
どの仕上げ水準を引き上げ、装飾と産業用繊維を積極的
に開発する。製紙工業は原材料の構成を調整し、パルプ
、中・高級紙と紙製品を発展させる。電力の発展は発電
能力の増大を主とすることから、電力市場の開拓、電力
構造の調整、送配電システムの建設強化に移す。石油、
石油化学産業は先進的なボーリング、採油技術を普及さ
せ、天然ガスの探査、開発と利用を強化し、既存の製油
企業を改良し、軽油産出率を引き上げる。化学工業は精
密化学工業製品を積極的に開発し、化学肥料の種類構成
を調整し、高濃度の化学肥料を発展させる。鉄鋼業は平
炉製鋼法、間接製鋼法、造塊と直列圧延機などの立ち遅
れた工程と設備の淘汰を速める。建材工業は新型ドライ
・プロセス・ロータリーキルン(回転窯)セメントなど
の技術を普及させ、省エネ、節水、用地節約と低汚染の
新しい建築材料を発展させる。

  設備工業を大いに振興させ、設備の技術水準を引
き上げる。国家の重要建設プロジェクトをよりどころに
し、外国の先進的な技術の導入、共同設計、共同製造を
立派に行ない、自主的開発の能力を向上させ、カギとな
る設備の国産化を推し進める。都市における軌道交通の
設備と環境保全の設備などの国産化特別計画を実施する
。買い主に優遇信用貸付を提供して、国産設備の購入を
奨励する。

  新興産業とハイテク産業を発展させ、新たな経済
成長ポイントを積極的に育成する。ハイテク産業の発展
計画を策定し、ハイテクの産業化におけるモデルケース
・プロジェクトを実施する。ハイテク事業創設への融資
メカニズムを模索しながら、財政・税務、金融、減価償
却と輸出入経営などの方面でそれを支援する。情報産業
におけるインフラ建設を強化する。移動通信、デジタル
化電子情報などの製品の開発と生産を立派に進めて、自
主的な知的所有権と市場競争力をもつハイテク製品を積
極的に育成し、生産する。

  (四)価格改革をいっそう深化させ、市場秩序の
整頓に力を入れる

  当面物価の全般的水準が低下しているという有利
な時機を逃さず、内需拡大と産業のレベル・アップを中
心として、ひきつづき価格構造を調整し、価格形成のメ
カニズムを改革する。郵便、電信・電話および住宅など
の基礎産業と公益事業の料金を重点的に調整し、業界独
占を打ち破る。農村における電気料金管理システムを改
革し、都市・農村の電気消費における同一の送配電シス
テムに対する同一料金の設定を逐次実現する。発電と送
配電の経営分離と送配電における電力入札制のテスト・
ケースに取り組む。ひきつづき保護価格による食糧買付
政策を実施し、食糧買付の市場秩序を整頓する。綿花の
買付価格と化学肥料の小売価格を開放する。費用徴収の
改革を積極的に推進し、租税、費用、価格三者間の関係
の調整を速める。

  市場秩序を整頓し、価格行為を規範化させる。偽
造・劣悪製品の生産と販売行為を厳しく取り締まる。『
価格法』と関連する法規を策定し、値下げによるダンピ
ング、独占価格設定、価格上の詐欺、価格差別、暴利を
貪るといった不当な価格行為を法に基づいて取り調べ、
処理する。医薬品の価格と医療サービス料に対する管理
を完備させ、医薬品価格の割引を規範化させる。建築市
場を整頓し、建設にかかわる費用徴収を規範化する。人
民の生活に密接にかかわる価格と費用徴収の検査を繰り
広げ、とりわけ郵便、電信・電話の料金と食糧買付価格
、農村の電気料金、農業と農民にかかわる費用徴収に対
する検査を強化する。

  (五)科学技術、教育による国家振興戦略の実施
を堅持し、科学技術の進歩と労働者資質の向上をふまえ
て経済成長を推進する

  科学技術体制改革を大いに進め、イノベーション
体系の建設を速め、科学技術と経済を緊密に結び付ける
新メカニズムを形成する。できるだけ早く企業が科学技
術への投入と技術開発の主体となれるよう、産業の技術
進歩を推進する主力としての企業の役割を十分に発揮さ
せる。科学研究院・研究所や大学の科学技術陣が企業に
入るか、または企業と連合、提携、共同建設することを
奨励して、企業の技術イノベーション能力を増強し、応
用型科学研究院・研究所の科学技術集約型企業への転換
を促し、大部分の科学技術陣が企業や市場から遊離して
いる状態を改める。科学研究院・研究所の内部改革を深
化し、インセンティブ・メカニズムを確立し、科学技術
研究者の積極性と創意性を引き出す。部門所属の科学技
術研究機構の管理体制の改革を速め、運営メカニズムを
できるだけ早く転換させる。市場潜在力の大きい技術と
製品に的をしぼって、開発の度合いを強め、科学技術成
果の転化を速める。

  教育の優先的発展という戦略的地位を確実に打ち
立てる。教育の改革と発展をひきつづき全面的に推進し
、民間の力による教育振興の積極性をさらに引き出す。
大学教育を積極的に発展させ、大学教育管理体制改革の
テンポを速め、教育に関わるサービス部門の社会化に拍
車をかける。教師陣全般の資質向上に努める。九年制義
務教育の普及と、青・壮年の文盲の一掃にひきつづき大
いに力を入れる。資質教育を全面的に実行する。職業教
育と成人教育を積極的に発展させる。大学の長屋式宿舎
及び倒壊危険のある住宅の改築に拍車をかける。一九九
九年には計画として大学院生を八万五〇〇〇人、一般大
学の学生を一三〇万人募集する。

  (六)持続可能な発展戦略を堅持し、社会諸事業
を積極的に発展させ、人民の生活をさらに改善する

  ひきつづき社会主義精神文明の建設を強め、関連
する経済政策の整備を通じて、文学、芸術、ラジオ・映
画・テレビ、報道・出版、スポーツなど諸般の事業の発
展を促す。ラジオ・テレビのカバー率の拡大に努め、「
どの村にもラジオ・テレビ」というプロジェクトを積極
的に推し進める。区域医療・衛生計画活動を真剣におこ
ない、末端における医療・衛生サービス施設を充実させ
る。

  持続的発展能力を強める。耕地、淡水、森林、鉱
産物等の資源を確実に保護し、合理的に利用し、ひきつ
づき重点都市、区域、流域と海域の汚染対策を強め、環
境、経済と社会のバランスのとれた発展を実現するよう
努める。

  ひきつづき計画出産の仕事を立派におこなう。農
村人口の増加抑制を重点として堅持し、計画出産を農村
経済の発展、農民の貧困脱却・富裕化に対する扶助、文
明的で幸福な家庭づくりと結び付けて行う。出産を少な
めにし、優良保育することを大いに提唱し、人口の資質
を高める。

  都市・農村住民の生活改善に力を入れ、一九九九
年度に、都市部住民の一人当たり可処分所得と農村住民
の一人当たり純収入が実質四%増となるよう努める。公
共施設と社会福祉施設の建設を強化する。愛国衛生運動
と疫病の予防・治療を立派におこなう。生活環境を美化
し、生活の質を高める。貧困扶助活動における難関突破
に鋭意とりくみ、一〇〇〇万以上の農村貧困人口の衣食
の問題を解決する。

 三 ひきつづき内需の拡大に立脚し、国民経済の持
続的で、テンポの速い健全な発展を促す

  ひきつづき内需の拡大をはかること、これは当面
するアジア金融危機と国際市場の変化に対応する正しい
選択であり、わが国経済発展の基本的立脚点と長期的戦
略方針である。グローバル金融と経済が複雑で、変動が
激しく、不確実な要因が増大する情況のもとでは、内需
の拡大に立脚すると同時に、対外開放を積極的に推進し
ていくことによってはじめて、経済発展の主導権をにぎ
ることができるのである。

  (一)固定資産投資を増やし、インフラ工程の質
を確保する

  一九九九年度の全社会固定資産投資の総額は約一
二%増とする。国有経済の投資をひきつづき増やすと同
時に、積極的に措置を講じて、非国有経済が投資を増や
すよう誘導する。固定資産の投資は、災害復旧、河川・
湖沼整備、水利建設、建設中のインフラプロジェクト、
重要な技術設備の国産化とハイテクの産業化プロジェク
トに重点的に向けられ、適切に中・西部地区へ傾斜させ
るべきである。今年は、技術水準の向上と製品のレベル
に役立ち、しかも市場の見通しのよい少数のプロジェク
トの外は、工業建設プロジェクトの審査・認可を停止す
る。資金を集中して、上海大規模集積回路チップ(LSI)
、宝梟=山海関高速道路、西安=潼関高速道路、江陰長
江大橋、厦門海滄大橋、首都空港、浦東空港、北京復興
門=八王墳区間地下鉄、新彊エルティシ川からクラマイ
への引水工事、クルレ=トルファン鉄道などを含む一群
の重点プロジェクトが竣工し、運営に入ることを確保す
る。

  インフラ工事の質を確保することは、内需拡大政
策の成否をきめるうえでのカギである。厳格に建設の手
続きを踏まえ、事前に、実地調査・設計、施工、設備と
原材料の買付などの環に対し、全方位、全過程にわたる
品質管理をりっぱに行わなければならない。プロジェク
トの法人責任制の健全化と整備、入札制の規範化、工程
監理制と契約管理制の強化をはかり、工程の質の指導者
責任制を実行する。経済、法律、行政と世論監督などの
さまざまの手段を運用し、品質の監督・管理を強化する
。重要プロジェクトの監察特派員の役割を発揮させ、重
大な工程の品質問題が露呈したプロジェクトについては
とことんまで取り調べ、厳しく処理しなければならない

  (二)住民の消費を正しく誘導し、農村の消費市
場の開拓に力を入れる

  消費需要は社会再生産の終点と新しい起点である
。消費需要を増やして、はじめて拡大した投資は期待さ
れた効果をあげ、社会再生産の良性循環を実現すること
ができる。都市・農村の消費市場の開拓に力を入れるこ
とは内需拡大の重要な内容である。効果的な措置をとっ
て、住民の消費を拡大し、都市農村市場を活発にし、経
済成長に対する投資と消費の二重の押し上げ効果を発揮
させるべきである。

  収入分配構造と分配方式をいっそう完備させ、都
市と農村住民の購買力を向上させる。特に広範な中間・
低所得層住民の現金収入を増やすように意を注ぐ。住民
の心理的期待を合理的に誘導し、住民が消費を増やすよ
う奨励する。体制を整備し、政策を充実させて、住宅な
どの高価な商品の消費を拡大する。個人消費を主体とす
る消費制度を逐次確立し、福祉型、供給型、実物型の分
配を減らし、貨幣化した分配を実行する。都市部住宅制
度の改革テンポを速め、土地の譲渡価格と立ち退き移転
補償金を整頓し、さまざまな費用の割当てや徴収を整理
し、住宅の原価構成を規範化し、住宅の価格を確実に引
下げる。住宅金融を増大させ、流通市場を整備し、でき
るだけ早く住宅を新たな消費ホットスポットに育成する
。分割払いなど大衆の信用による消費を提唱し、普及さ
せる。

  農村市場の開拓に大いに力を入れる。農村の消費
環境を改善し、水道、電気、道路、通信と放送・テレビ
などのインフラ建設を強め、農村住民の家庭に家電と電
話を備えつけるための条件づくりをする。潅漑、農作業
、穀物乾燥、農業・副業生産物の加工、運送などの良質
で価格低廉の農機具製品を積極的に生産し、開発する。
農村の市場に適した浄水設備と多種類の燃料を使える高
効率の省エネ調理器具を開発する。

  消費分野を広げ、新しいサービス消費市場を開発
する。第三次産業が急テンポで発展するよう奨励し、導
く。文化、体育、非義務教育と非基本的医療・保健の産
業化を推し進める。観光業を新しい経済成長ポイントに
育成するよう努める。コミュニティサービスの急テンポ
の発展を促進し、住民の生活に便宜を与える。

  (三)積極的財政政策と穏健な通貨政策をひきつ
づき実行する

  経済の発展と安定の大局を保証し、社会生活での
さまざまな困難と圧力を軽減、緩和し、マクロ経済の予
定目標を達成するために、今年は依然として積極的な財
政政策を実施しなければならない。一定額の国債を増発
し、災害復旧、水利建設、および他のインフラ建設への
投資に引続き振り当てる。積極的な財政政策の実施、財
政支出の増加にあたっても、財政負担の受容限度を十分
に考えたうえで適時かつ適度に行わなければならない。
資金を合理な方向に投下するよう確保し、限られた資金
をりっぱに運用し、財政資金の民間資金に対するリード
の役割を十分に発揮させる。収入増加・支出節減に確実
に力を入れ、派手好みや浪費に反対する。引続き財政経
済秩序を整頓し、行政的性格の費用徴収と罰金・没収に
対する収支の「二本立て」の管理を推し進め、財政の監
督を強化する。

  穏健な通貨政策を実施し、通貨供給量(マネー・
サプライ)を適度に増やして、経済の成長を促進する。
今年の広義のマネーサプライ(M2)は一四〜一五%増、狭
義のマネーサプライ(M1)は約一四%増で、国家銀行の新
規増加貸付の指導的計画は、一四・六%増の一兆元を予
測している。人民元の為替レートの安定を保つ。利率、
再貸付、再割引、公開市場操作、預金準備金などの手段
を弾力的に運用して、通貨の供給量を調整する。インフ
ラ建設、農業、消費と中・小企業の信用貸付に対する投
入を重点的に増やし、経済成長への支援の度合いを大き
くする。穏当に金融改革を推し進め、金融秩序の整頓に
大いに力を入れ、金融リスクを確実に防ぎ、解消する。
国有商業銀行クラス固有の法人管理を完備し、内部規制
制度の建設を強化する。金融資産管理公司を逐次設立し
、銀行元来の不良貸付資産を処理し、新規貸付けの質に
対して厳格な責任制を実施する。主要銀行管理法を改正
し、双方向からの選択を実施し、銀行と企業との協力を
強める。地方的中・小金融機構の預金保険制度を逐次う
ち立てていく。金融に対する監督・管理をさらに強化す
る。厳格に証券、保険市場の運営を規範化させる。各種
の法規・規律違反行為をきびしく取り調べ処理し、金融
面における犯罪行為に打撃を加える。

  (四)対外貿易を拡大し、積極的、合理的かつ効
果的に外資を利用する

  対外開放はわが国の基本的国策である。内需を拡
大するとともに、大いに対外経済貿易を発展させなけれ
ばならない。市場の多元化と製品の良質化戦略をあくま
でも実施し、いろいろ方策を講じて対外貿易の輸出を拡
大する。機械・電子製品の輸出をいっそう支援し、奨励
する。輸出製品の質、等級とセット化、シリーズ化の水
準を高め、付加価値を増大させることに努める。条件を
備えている企業が海外での加工貿易を発展させることを
積極的に支持、奨励し、国内の設備、原材料と労務の輸
出を押し上げること、これは当面の対外貿易の輸出を拡
大するうえでの重要な方途である。ひきつづき輸出製品
構成の最適化をはかり、輸出の割当額、信用貸付政策と
租税還付率の調整などの措置を通じて、対外貿易の輸出
、とくに良質・ブランド製品の輸出を促進する。大規模
な農産物の輸出生産基地を設立し、備蓄施設の建設を強
め、リスクの防止メカニズムをうち立てる。対外貿易の
管理システムをさらに改革し、輸出経営権の審査・認可
制から登記・登録制への移行を速める。輸入品の構成を
いっそう最適化し、ひきつづきハイテク製品と設備の輸
入を奨励し、国内の不足原材料と資源的性格の製品の輸
入を立派に組織する。さまざまな企業の輸出入経営に対
する監督・管理を強化し、充実させ、ひきつづき密輸や
外貨の詐取と闇取引などの不法な活動にきびしい打撃を
与える。

  外資利用の規模を安定させ、外資利用の質と水準
を引き上げることに努める。選択的に一部の分野におい
て外商投資に対する制限を緩め、段取りをふんでサービ
ス貿易に関する対外開放を推し進める。国際的に通用し
ている外資導入の方式を模索、活用し、新しい融資ルー
トを開拓することに努める。外国投資企業に対する内国
民待遇を逐次実行に移し、多国籍企業の投資を積極的に
誘致する。外商の投資構造を最適化する。外資が中・西
部地区へ向うよう奨励し、一部の農業、水利、交通、エ
ネルギー、原材料と環境保全など条件のかなり良好な項
目に外資を導入するよう優先的に手配する。外商投資の
管理に対しては、項目審査・許可制度を主とするやり方
から政策指導を主とする方向に逐次切り替える。ひきつ
づき外商の投資環境を改善し、法律・法規システムを充
実させ、外資企業に対するむやみやたらな費用の徴収行
為を法律に基づいて阻止する。一歩進んで国外借款の全
般的管理を強化し、借款の規模を規制し、構造の最適化
をはかり、監督・測定・予測・事前警告を強化し、責任
・権利・利益を統一した借り入れ・運用・償還のメカニ
ズムを充実させる。

  代表のみなさん 一九九九年は、中国人民が二十
一世紀に向かう重要な年であり、わが国が世紀にまたが
る偉大な目標を実現するうえで、特殊な意義を有する年
でもあり、改革、発展と安定を維持する任務は極めて重
いものがある。われわれは江沢民同志を中核とする党中
央の指導のもとにケ小平理論の偉大な旗じるしを高くか
かげ、思想を統一し、信念を固め、チャンスをとらえ、
敢えて困難に立ち向かい、団結一致、刻苦奮闘して、国
民経済と社会発展計画を達成するために努力しよう。