中ロ外相、中国駐ユーゴ大使館襲撃について電話会談


 [新華社北京発]イワノフ・ロシア外相は5月8日夜、唐家
せん・中国外交部長に電話をし、中国駐ユーゴ大使館がNAT
Oのミサイルに襲撃され、建物の破壊と死傷者が出たことにつ
いて同情と哀悼の意を表した。

 唐家せん氏は、米国をはじめとするNATOの中国駐ユーゴ
大使館襲撃後にエリツィン大統領、イワノフ外相およびロシア
側が行った態度表明に対し、感謝の意を表した。同氏はまた、
中国のこの重大な事件に対する厳正な立場を説明し、次のよう
に強調した。米国をはじめとするNATOのこの野蛮な暴行は
中国主権への粗暴な侵犯であり、国際関係基本原則への身勝手
な踏みにじりである。米国をはじめとするNATOはこれに対
しすべての責任を負わなければならない。

 イワノフ氏は、米国をはじめとするNATOのこの挑発的行
為を非難した。この事件は、即時にNATOによる侵略を制止
し、コソボ問題の政治解決を急がなければならない、というこ
とを改めて証明するものである、と述べた。

 唐家せん氏は、当面の状況下において、コソボ危機を解決す
るには、次の二項目を堅持しなければならない、と表明した。
第一は、いかなる解決案も、米国をはじめとするNATOが空
爆を停止することを前提としなければならない。爆撃の中で政
治解決など望めるはずはないからである。第二は、いかなる解
決案も、主権国家ユーゴスラビアを避けるようなことがあって
はならない。ユーゴの同意を得ずに達成された協議はいかなる
ものであっても実行に移せないだけでなく、また実質的意味も
持たないはずである。中ロ双方は、今後もコソボ問題に関して
引き続き協議と協力を続けていく、との考えを表明した。

 「人民日報」 1999年5月11日4面