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[本紙論評員]アメリカをはじめとするNATOがミサイル
で中国駐ユーゴ連邦中国大使館を野蛮に襲撃し、この狂気、罪悪に
満ちた行為は世界を驚かせ、幅広い強烈な非難と憤慨を引き起
こした。江沢民主席は、「アメリカをはじめとするNATOは
この事件に対し、全責任を負わなければならない。さもなけれ
ば、中国人民は認めない。」と明らかに表明した。中国政府は
、アメリカをはじめとするNATOは、必ず公の場で正式な謝
罪をし、全面的、徹底的に調査し、調査についての詳細な結果
を速やかに公表し、当事者を厳罰しなければならない、と厳正
に要求した。それと同時に、中国政府は、中米両軍間のハイレ
ベル軍事交流と、中米間の拡散防止、軍縮と国際安全問題につ
いての交渉を延期し、中米間の人権分野における対話を中止す
ることを決定した。
江沢民主席の談話と中国政府の措置は、12億の中国人民の
共通した心からの声を反映し、国を挙げて一致した支持を受け
た。「誤爆」「意外な事件」という言い方でごまかすことはで
きない。アメリカをはじめとするNATOが中国大使館を襲撃
したことは、中国の主権と民族尊厳に対する横暴な侵害であり
、世界平和と安全に対する重大な挑戦でもある。
冷戦終結後、世界は発展することを望み、人々が平和を望む
ことは阻止できない流れとなった。冷戦時の軍事機構としての
NATOはアメリカに牛耳られ、解散するばかりか、絶えず拡
大され、その作用と性質にも根本的な変化が生じた。今年4月
下旬に発表されたNATOの「新戦略概念」によると、NAT
Oは防御的機構から攻撃的軍事・政治機構となり、軍事行動の
範囲が北大西洋地域以外にまで拡大され、国連の授権を得なく
ても各国に武力行使することができる。これが膨大した覇権主
義の新戦略概念であることは、極めて明らかである。NATO
が国連の認可を得ず、ユーゴ連邦に対し軍事的打撃を行ってい
ることは、この新戦略概念の実践以外のなにものでもない。ア
メリカの政府高官は、NATOが「地域制限のない」新しい使
命を果たしつつあると公に宣言した。アメリカがNATOをコ
ントロールすることに一段と力を入れ、NATOを干渉と侵略
の道具へと化したことは、世界平和に対する重大な脅威を構成
した。イギリスの見識のある人々までも論文を発表し、NAT
Oの新戦略概念は「驚かせる挑発的文書である」「これは、次
の世界大戦の種を蒔いた」と厳しく指摘した。
アメリカをはじめとするNATOのユーゴ連邦に対する軍事
的打撃は、完全に砲艦政策である。当年、西側の列強国は、先
進な軍艦と大砲を用いて、いたるところで非道横暴なことをし
た。現在、アメリカをはじめとするNATOは公然と「国連憲
章」と国際関係の基本的準則を無視し、そのハイテク兵器を用
いて弱小をいじめ、一つの主権国に対し無差別爆撃を行い、し
かも国連安保理常任理事国の大使館に対し、野蛮な襲撃を行っ
た。こうした新しい砲艦政策はさらに凶悪、危険で、世界平和
にもたらした脅威もかなり大きい。全世界の平和を愛する人々
と各国の責任感ある政治家たちは、必ずアメリカをはじめとす
るNATOのこの危険な傾向に、警戒心を保たなければならな
い。
指摘しなければならないのは、大国は世界平和と安全の擁護
に対し、負わなければならない責任があるということである。
江沢民主席とエリツィン大統領は5月10日に行われた電話会
談の中で、中ロ両国は、安保理常任理事国と世界において重要
な影響を持つ大国として、正義と平和の擁護に重要な責任を負
わなければならず、コソボなどの重大な国際問題において、中
ロ双方は良好な協力を行うとともに、引き続き密接な協議を行
い、世界の平和と安全を擁護するために努力を払う、と一致し
て表明した。
世界各国がアメリカをはじめとするNATOの攻撃的勢いを
できるだけ早く食い止めなければ、今後も脅威と侵害を受ける
だろう。もし彼らの目的が果たせるならば、彼らは軍事力を二
回、三回と乱用して、「言うことを聞かないもの」と彼らが見
なすいかなる主権国を打撃することになる。われわれは、平和
を愛する国々が共同で努力し、直ちにアメリカをはじめとする
NATOのユーゴ連邦での極めて野蛮な戦争行為を阻止し、世
界平和を守るよう呼びかける。
「人民日報」 1999年5月12日1面
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