犠牲者帰国


 [ベオグラード5月11日=本紙記者・呂岩松]在ユーゴス
ラビア中国大使館がNATOの襲撃を受けた事件を処理するた
め、ユーゴに赴いた専門グループは5月11日現場時間18時
、専用機に乗り、ベオグラードを離れた。犠牲となった英雄烈
士の遺骨、負傷者および一部の大使館館員は同専用機に乗って
帰国する。

 わずか19歳の曹磊さんは、母の遺骨箱を胸に抱えながらゆ
っくりと専門機に乗った。曹さんの父・曹栄飛氏はNATOの
空爆で重傷となり、両目は今でも見えない。同氏の回復を気遣
って、人々は今もなお、妻の邵雲環氏の不幸な遭難を彼に知ら
せていない。曹磊さんは一人孤独に座席に座り、母親の遺骨箱
に頭を伏せ、声を立てずに泣いていた。父親の健康のため彼は
近くにいても近寄ることができず、ベッドに横たわっている父
親と一言も話すことができなかった。

 朱福来氏は、娘の朱頴さんと娘婿の許杏虎氏の遺骨箱を胸に
抱き、足取り重く専門機に乗った。朱氏は「私の子供たち、一
緒に家へ帰るよ」と愛をこめて低い声で言った。この強い父親
は、手を振って見送りの人々と別れを告げ、子供の葬儀を手助
けしてくれた人々に頭を下げた。

 「人民日報」 1999年5月12日1面