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[郭泰文]近頃、台湾で政権を掌握する人が、祖国分裂の茶
番劇の一幕を演じてみせた。この茶番劇の主役は李登輝であっ
た。李登輝は、7月9日「ドイツの声」の取材を受けた際、両
岸関係を「国と国、少なくとも特殊な国と国の関係である」と
公然と位置付けた。主役の決定に共演者も意見を合わせた。台
湾当局のトップは押し寄せた上、両岸関係はすでに「対等の政
治実体」から「2つの国」になり、また両岸会談は「国と国の
会談」という論調で盛んに講じた。「台湾独立」分子は大きな
励ましを受け、これらの人々と呼応し、台湾政治界はにわかに
熱気に湧いた。
一政治家としては当然言ったことを守らなければならないが
、李登輝はしばしば口からでまかせを言う。そこで、台湾のマ
スコミから「口にすれば間違いで、間違えれば責任を人になす
りつける」人だと嘲られている。しかし、彼が今回提出した「
二国論」では滅多に見られない「深く思慮した」ことが見受け
られた。彼の側近曰く、1年も前から、すなわち海基会董事長
の辜振甫が大陸訪問の前、李登輝は参謀に言いつけて専門グル
ープを作り、どのようにして「一つの中国」の理念を突破する
か研究させた。そして、改めて両岸関係の位置付けの構想を提
出させ、かつ多数にわたり研究者と充分な意見交換をした、と
いうことである。このようにして李登輝の「二国論」は完成し
、また台湾政府もすぐに意見を合わせた。しかし実際のところ
李登輝が提出した「二国論」は、彼が書いた『台湾の主張』と
いう本の中で既に明らかにされていたものであった。その中で
彼は次のように示した。台湾の存在を確立するためには、論争
と反駁を招かない論拠を法理の面から固めなければならない。
辞任する前に、「国際法学者の力を集め、台湾の国家位置付け
問題について更なる完全な解釈を示したい。」
1年間の計画を経て、果たしていわゆる台湾の「国家位置付
け問題」は世に出た。李登輝は「ドイツの声」のテレビ取材の
場を借りてこの誤った理論を公開した。言ったところによれば
、かつて「二つのドイツ」の歴史があったことがあるので、是
非ドイツの経験を借りて両岸関係の「新法律システム」を探し
求めたいということであった。してみると、李登輝は「二国論
」を世間に発するに際し、チャンス、方法ともに入念に準備し
ていたことになる。
彼等はどのような両岸関係、つまりは「法律システム」を探
し求めているのであろうか。李登輝は『台湾の主張』の中でこ
のように言っている。「『台湾の中華民国』は国としての主体
性を持ち、また主権の独立も保持している。台湾と中共の関係
は早くからいわゆる『内政問題』の域を超え、二つの対等の政
治実体の交流問題となっている。」しかし、幾度にわたる研究
を経て、彼は両岸関係の位置付けを「対等に分割統治する政治
実体」では不充分であるとも考えている。彼はこのように主張
している。「政治実体」の主権の概念はあまりにも曖昧である
。だから、一つの中国の原則が広まり、国際社会で受け入れら
れた時には、台湾は自らが「国」であると主張してはじめて国
際間における「中華民国」の地位のきちんとした保証を得るこ
とができるのである。
李登輝の「二国論」の発表に対し、彼の周りの人は次々に彼
に追随した。「総統府副秘書長」の林碧照は次のように述べた
。「台湾は現在の両岸関係の位置付けに対して、はっきりと示
しており、それはすなわち二つの国である。一つは『中華民国
』で、もう一つは『中華人民共和国』である。少なくとも『特
殊な国と国の関係』であることは間違いない。この新しい解釈
は『重大な政策の変化』であり、両岸関係の新しい情勢である
。」海基会董事長の辜振甫は昨年の9月祖国の大陸を訪れた際
、心の中には「一つの中国」があると表明したが、この時両岸
会談については逆に「国と国の会談」と称した。彼のこの発言
は、海協汪道涵会長を驚かせただけでなく、また両岸の同胞に
疑念を抱かせ、理解に苦しませた。
李登輝の「二国論」発言を現実のものにするように、台湾当
局は頻繁に動いた。台湾のある新聞は12日次のように報道し
た。台湾当局は関連する法律の改正をさらに推し進める。例え
ば、「国家安全法」、「両岸関係条例」、「国籍法」など両岸
が互いに定めた法律の名称と条文の内容に及ぶところまで大幅
に改正する予定である。それは台湾地区が大陸地区と関係のあ
る用語を歴史上の名詞にすることができるというものである。
すなわち「二つの政治実体」などの用語も改正して「中華人民
共和国」と「中華民国」の二つの「国」とし、かつ提出する言
い方である。報道ではさらに、この重大な改正は「政府」か
ら提案し、「立法院」を通して実施すると伝えられた。
台湾の関係者はさらにこのように述べた。「一国二地区」あ
るいは「一国二政府」などのことばを将来どのように使ったと
しても、すでに権威を授けられた「行政院大陸委員会」は引き
続き調整をしなければならない。李登輝の発言は「始まりにす
ぎない」ものであり、今後関連する実質的、長期的構想が続々
と提出されるであろう。また、李登輝が辞任するまでに、さら
に政治、経済、社会などに関連する政策方向の「予想図」や「
台湾の長い未来のための計画」が絶え間なく提出されるであろ
う。
さまざまな兆しから分かることは、李登輝主演のこの分裂茶
番劇の意図は、発表し大衆にしらせ、結末をつげるところにだ
けあるのではなく、引き続き唱えつづけ、両岸関係を壊しつづ
け、かつ島内の政局に影響を及ぼすところにあるのである。
李登輝が精を出した演出することに対して、「台湾独立」分
子や民進党の一部の人は大いに褒め称えた。民進党トップ陳水
扁は、李登輝の発言は民進党への大きな贈り物に相当するもの
だと述べた。彼は「一つの中国、二つの政治実体」という国民
党の伝統的な考え方を放棄するに値する李登輝の発言に喜びと
安心を表明した。さらに、李登輝の「二国論」を完全に肯定し
、4月にアメリカで「台湾と中国は互いに隷属しない二つの華
人国家であり、両国は国際間における特殊な関係を発展させな
ければならない」という観点のものを提出した。陳水扁はさら
に、喜んで李登輝と「共に協力して努力し、台湾を責任ある、
信頼のでき、かつ交流できる国家にしたい」と述べた。これは
、李登輝の主張と民進党が同じ流れをくむものであり、かつ台
湾独立の実現について陳水扁と李登輝は意思疎通ができており
、さらには李登輝の「二国論」と「台湾独立」が政治的本質に
おいて完全に一致していることを示している。
李登輝は頑として「二国論」をまるで投売りしている。海峡
両岸の中国人は彼の国家分裂の本質をもっと正確に捉えている
。つまり、一つの中国の原則を壊そうとする彼のたくらみにこ
の上なく憤っている。李登輝は祖国を分裂するという自分の言
動に対し責任を負うべきである。
一つの中国の原則は両岸関係を発展させるものであり、また
祖国統一の土台であり前提である。李登輝はこの根本の問題に
おいて両岸関係発展の土台を潰し、海協会や海基会の接触、交
流、対話の土台の存在をなくした。これは両岸の同胞の根本利
益に背くものであり、また台湾の同胞が和平と発展を求める切
実な利益にも背くものである。国家の主権と領土の保全に関わ
り、また国家の統一大事業に関わり、そしてまた一つの中国の
原則にも関わる根本的な善悪を前にして、中国人民は今まで曖
昧にしたことがない。両岸の中国人が両岸関係の発展、そして
祖国統一の歴史的潮流の実現を期待している前では、いかなる
人も歴史の流れが前進するのを防ごうと妄りに計画しても、そ
れは身のほど知らずというものであり、必ず失敗するのである
。
「人民日報」 1999年7月18日1面
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