問題は李登輝が「二国論」を堅持することにある――辜
振甫の7月30日の談話原稿を評す(要旨)


 [人民日報、新華通信社特約論評員]7月30日、つまり汪道涵
会 長が談話を発表した18日後、辜振甫氏の「説明」――「辜理
事長の 談話原稿」がようやく発表された。

 この「談話原稿」は李登輝の「二国論」の手口を繰り返すと
ともに、「台湾人民の心の声を十分に反映した」などとほめそ
やしているが、その目的は「二国論」を弁解することにある。
「談話原稿」と李登輝の講話とを照らし合わせると、「談話原
稿」は、ほとんどまるごと、一字の違いもなく李登輝の言葉を
書き写されたものであることがわかる。この「談話原稿」は海
峡両岸関係協会、海峡交流基金会が1992年に一致に達した
「海峡両岸はいずれも一つの中国を堅持する原則」という共通
認識に著しく背き、すぐさま海峡両岸関係協会に突き返された
ことは全く当然である。海峡両岸関係協会の責任者は、これに
ついて談話を発表、「談話原稿」はより一層「二国論」を鼓吹
し、あらゆる中国人の反感を買うものであり、国際社会より受
け入れる可能性は皆無であると指摘した。

 人々が留意したように、「談話原稿」は李登輝が「二国論」
についてかつて述べた「両岸関係を国と国、少なくとも特殊な
国と国の関係に位置づける」という言葉の前半部分を削除し、
後半だけを引用し、「両岸関係の位置づけは少なくとも特殊な
国と国の関係である」と発表するとともに、この「特殊な関係
」という手法は「基本的に両岸の対等な基礎を築くためである
」と語った。「特殊な国と国の関係」とはつまり「二国論」の
ことである。「特殊な」という文字があるかないかは同じこと
である。我々は、李登輝の「特殊な国と国の関係」で台湾を中
国から分裂させるという企みを絶対に受け入れることができな
い。

 「談話原稿」は李登輝の「特殊な国と国の関係」を弁解する
もので、いわゆる「多方面の意義」を作り出し、「両岸は共通
の文化圏にあり、民族を共にしながら特殊な感情を持ち」、「
双方はいずれも平等に協議し、中国の将来の統一を追求するた
めに共に努力することを望んでいる」などと言いくるめたもの
である。もし李登輝が真にこれらの意義を認識していたならば
、引き出した結論は決して「特殊な国と国の関係」ではなく、
一つの中国であることは明白だ。「二国論」が両岸の接触、交
流、対話の基礎を徹底的に破壊し、両岸関係を「二つの国の関
係」に歪曲した以上、「中国の将来の統一」を語るのは荒唐無
稽なことではないか。

 我々は、両岸がまだ統一されていないとはいえ、世界には一
つの中国しかなく、台湾が中国の一部分であるという位置付け
は変わらないと考えている。我々の一つの中国という原則に関
する立場は従来からはっきりとしている。つまり世界には一つ
の中国しかなく、台湾は中国の一部分であり、中国の主権と領
土保全は分割を許さないということである。李登輝は中国を分
裂させるという目的を達成するため、一つの中国という原則を
大いに歪曲、中傷し、これは国を分裂させるための世論を作る
狙いで行われたものである。

 李登輝は「二国論」を撒き散らし、両岸関係の緊張を作った
ことによってアジア・太平洋地域の平和と安定に危害を与えた
。李登輝はすでにアジア・太平洋地域の平和と安定の破壊者で
あると認定されており、必ずや容赦ない歴史の罰を受けるであ
ろう。

 「人民日報海外版」 1999年8月2日1面