江沢民主席、英中貿易協会の午餐会で演説


 イギリス訪問中の江沢民国家主席は20日、英中貿易協会が
主催する歓迎午餐会にて演説を行ない、中国の経済情勢、WT
O加盟に関する基本的立場について、次のように述べた。

 中国経済は全般的に良好に推移している。中国の1998年
1年間のGDPは7.8%、1999年上半期は7.6%、現
在の外貨準備高は1500億ドルを超えている。今年1月から
9月の輸出高は、昨年同期比9.4%増となった。今年の目標
である7%の経済成長の実現は、可能であると考えている。

 中国経済において、新たな状況や問題が次々と現われている
。アジア金融危機の悪影響から完全に抜け出してはいない。ま
た改革によって明らかになった深い部分での矛盾は、解決が不
可欠であるし、経済および産業の構造調整は非常に重要であり
、輸出超過の状態が続き、国内需要は低迷している。更に国有
企業における余剰人員の再配置も重要な任務である。

 国有企業改革は、中国経済体制改革の中心を担っており、経
済の持続的成長、社会主義市場経済体制の確立、国民の生活向
上に関わる重要な問題である。先ごろ開かれた、中国共産党の
15期4中総では、国有企業の改革に関する重要な決定がいく
つか行なわれた。改革と政策の実施により、国有企業の収益は
目に見えて増加しており、国有企業の余剰人員の再配置につい
ても、大きな進展をとげた。

 中国経済を発展させるには、更なる開放が重要である。対外
開放は、長期にわたる基本的な国策である。過去9回も関税を
引き下げたが、来年には工業製品の輸入関税を更に平均15%
に引き下げる予定であり、2005年までには10%にまで引
き下げる。外資系銀行に対する人民元取扱い業務の開放地域お
よび中外合資対外貿易企業の設立試行地域についても拡大され
た。中国は段階的に、金融、保険、観光、小売、対外貿易、法
律相談など、サービス貿易の面で、外国企業による投資チャン
スを一段と拡大しており、またエネルギー、交通、通信などイ
ンフラ面でも開放を速めている。法律システムについても引き
続き整備し、法にしたがって、外国系企業の権利を保護し、対
外貿易および外国企業による対中投資にとって、より良い環境
を作り上げていくつもりである。

 中国はWTO加盟に向け、積極的な努力を13年間続けてき
た。中国の立場は一貫しており、また非常に明確なものである
。第一に、中国のWTO加盟問題は、中国の経済発展および改
革開放政策のために必要不可欠であるばかりでなく、また同時
にWTOも同様に中国を必要としている。12億を超える人口
をもつ中国が加盟しなければ、WTOは完全なものとは言えず
、世界経済発展に有益なものにはなり得ない。第二に、中国は
発展途上国であり、その生産力は発達しているとは言い難い。
そのため発展途上国が有する義務・権利という条件下でのWT
O加盟を望む。最後に、WTO加盟により中国が果たす権利と
義務のバランスをとらなければならない。中国は、自国の能力
を上回るような、不当に高い要求を受け容れることはできない

 「人民日報」 1999年10月21日1面