江沢民主席、フランス首相と会見


 江沢民主席は25日午前、フランス首相官邸にてフランスの
ジョスパン首相と会見を行なった。

 ジョスパン首相はコソボ戦争期間中、駐ユーゴ連邦中国大使
館が爆撃されたことについて、改めて遺憾の意を表明し、次の
ように語った。

 コソボ事件は、NATOの役割の変化を示すものではなく、
また安保理の役割に影響を与えるものでもない。今後、NAT
Oはヨーロッパ以外の地域で、干渉を行なうことはなく、フラ
ンスも安保理で決定された政策の範囲内で、外交的または政治
的ルートを通じて重要な問題の解決にあたるという姿勢を引き
続き堅持する。フランスは、アメリカによるミサイル迎撃シス
テムの構築および米上院の包括的核実験禁止条約(CTBT)
批准の拒否に反対している。現在の国際情勢の下、仏中両国が
友好的な対話を続け協力関係を強化することは、両国関係の発
展だけでなく、世界の平和と安定にも役立つものである。

 江沢民主席は次のように語った。

 人類の歴史はまもなく21世紀へと突入する。世紀の変わり
目というこの歴史的な時期に、いかに世界の平和、安定と繁栄
を促進するかという問題は、各国の指導者の前に出された重
要な課題である。先ごろのコソボ事件は、我々が真剣に反省す
るに値する出来事であり、コソボ事件に対する干渉は、絶対に
今後の国際問題処理の先例となってはならないものである。民
族、宗教問題は一つの国の内政に属しており、当該国の国民に
よって解決されるべき問題であり、国際社会の援助は当該国の
主権に対する尊重を前提としなければならず、平和的方式で行
なわれなければならない。今後、国際平和と安全擁護の面での
国連安保理の権威は、一層強化されるべきである。

 中国は現在、発展途上国であり、将来強大な国家となっても
、決して覇権主義を唱えず、また決して他国の内政に干渉する
ことはない。現在の情勢の下で、中仏両国はさらに対話を深め
、協力関係を強化し、21世紀を平和と発展の新世紀にするた
めに努力しなければならない。

 「人民日報」 1999年10月26日6面