チベット高原の生態環境、悪化
中国の主要な水源地であるチベット高原では、水土流失や砂漠化が日を追うごとに進んでおり、生態環境が悪化している。
情報によると、青海省の新たな水土流失面積は現在、年間2100平方キロメートルに及んでいる。また黄河には毎年8814万トンもの泥や砂、長江には1232万トンの泥や砂が流れ込んでいる。長江の源流地区は長江全域の中で水土流失が最も激しい地区となっている。
科学者によると、チベット高原のオゾンは現在、減少傾向にあり、オゾンの総量は年間を通じて同緯度に位置する他の地区のオゾン量よりも低く、特に春季はオゾンの10%が減少している。オゾンの減少は、東南アジア地区の気候変化だけでなく、地球全体の大気の環流状況にも影響を及ぼす。
世界最高峰であるチョモランマの砒素、水銀などの有害物質含有量は、既に長江や黄河の有害物質含有量を超えている。中国科学院の大気物理学者である高登義氏が提供したデータによると、1970年代中頃には1リットル当り1.33ミクロンであった砒素の含有量は、1990年代始めには、同14.9ミクロンとなり、10倍以上も増加した。
セレンの含有量も70年代中頃には1リットル当り0.05ミクロンであったが、1999年には0.2ミクロンまで上昇し、4倍に増えた。チョモランマの海抜6千メートルに積もった雪のpH値は5.85で、酸性雨と呼んでもおかしくないレベルである。
科学者は、留まるところのない森林伐採や環境破壊が、チベット高原の生態環境悪化の主な原因であると考えている。また、戦争、工業汚染、火山の噴火なども、チョモランマの汚染を悪化させている。
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