一つの中国の原則は回避できない−本紙評論員
台湾地区の選挙後、中国共産党台湾工作弁公室と国務院台湾事務弁公室では、台湾の新しい指導者の言動に注目し、両岸関係をどこに導いて行こうとしているのか注意深く見守っていくと声明を発表してきた。その後、江沢民主席、朱鎔基総理も「台湾で誰が政権を担当したとしても大陸で対話することを歓迎するし、我々が台湾に行ってもよい。しかし対話には前提が必要で、必ず一つの中国を承認しなければならない。この前提の下でなら何でも話し合うことができる」と重ねて強調してきた。
中国政府の両岸関係処理と台湾問題解決における主張と立場は、強固で一貫し、はっきりとしている。同時に非常に誠意と忍耐のある態度も示している。我々は台湾当局に対し、統一前の両岸関係事務の処理、特に両岸の対話において、一つの中国の原則堅持を何度も伝えてきた。すなわち世界には一つの中国しかなく、台湾は中国の一部分であり、中国の主権と領土は分割できないという原則である。我々は両岸双方の平等な対話、協議、交渉の唯一の前提として、一つの中国の原則を認めなければならないということを主張する。これは我々のボトムラインである。我々が堅持する一つの中国の原則に対する曲解や杜撰は、すべて下心のある意味のない行為である。両岸関係が緩和し、改善され発展するか否かは、台湾方面が一つの中国の原則を認め、堅持するかどうかにかかっている。
このほど台湾の新しい指導者が祖国大陸に提出した一つの中国の原則に対する回答は、遅々として全面的回答を避けたものであった。これは彼が、両岸関係の最も重要で、最も大切な問題に対して態度を表明することを避けて抵抗を示したものといえる。
国家主権と領土保全の根本的問題において、中国政府と中国人民は決して譲歩せず、妥協しない。一つの中国の原則とは、結局のところ中国の主権と領土保全の問題である。
主権問題については協議の余地はない。台湾の新しい指導者はこの問題の重要性と深刻性を当然理解しており、「両岸問題を適切に処理してこそ初めて、台湾海峡に平和をもたらし、安定と裕福な生活が獲得できる」と彼自身が認めている。しかし彼は依然として両岸関係の鍵となる問題について回答を避けている。しきりに「善意、誠意」「両岸の緊張対立の緩和」を口にする一方で、「民意」を口実に一つの中国の原則受け入れを拒否している。これは両岸関係改善の誠意に欠けると言わざるを得ない。
両岸関係の改善には実際の行動が必要で、緊張緩和、両岸関係改善を話し合うには原則問題での実際の行動が必要となり、言葉だけでは意味をなさない。いくら「緊張緩和」を千回口に出そうとも、人を信じさせることはできない。もし本当に両岸関係の改善を望むのであれば、必ず一つの中国の原則を認めなければならず、実際の行動でそれを示し、言葉遊びでごまかすべきではない。一つの中国の原則を認めて初めて、両岸の政治対話と交渉を展開でき、両岸関係の緊張緩和と発展に向かうことができる。
我々は、一つの中国の原則は回避できないことを重ねて表明する。一つの中国の原則を認めず、台湾が中国の一部だと認めなければ、台湾海峡に持続的な平和は訪れず、両岸関係は改善されない。中国政府と全国の各民族人民は台湾が中国から分裂することに対し断固として反対する。我々には祖国の完全統一を実現する決心と自信、そして能力がある。
「人民日報海外版」2000年5月15日1面
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