中国の森林被覆率、2005年までに18.2%を目指す
国務院が発表した「全国生態環境建設計画」によると、政府は、林業発展の「第10期五カ年計画」とリンクさせることにより、今後50年間の造林建設目標を以下のように制定した。2005年までに、森林面積を1150万ヘクタール増加させ、森林被覆率を18.2%にする。また2010年までに、森林面積を2300万ヘクタール増加させ、森林被覆率を19.4%とする。更に2030年までには森林面積を4600万ヘクタール増加させ、森林被覆率を24%以上まで高める。長江、黄河の中流・上流域や「三北(東北、華北、西北)」の砂漠化が進んだ地域や、旱魃地区の生態系を大幅に改善する。
2050年までに、緑化に適した地方全域で植林を行ない、または草原を作る。また水土流失、砂嵐による侵食、台風による土壌のアルカリ化などが見られる、生態系が脆弱な地域のうち、環境整備に適した地域では、生態系の改善を進める。また全国の森林被覆率を26%以上のレベルで安定させる。
国家林業局の李育才副局長は「造林活動を戦略的に実行するために、生態系の整った公益林の建設では、現在の十大生態系プロジェクトを基礎として、新たな状況に基づいた合理的な調整を進めるべきである」と述べた。また、李局長が建設計画について以下のように明らかにした。
長江上流、黄河中流・上流、北京地域周辺を全国の林業生態系建設の中心地と位置付ける。また長江上流、黄河中流・上流の生態系環境建設プロジェクト、北京地区周辺の砂漠化防止・整備プロジェクト、「三北」防護林プロジェクトをそれぞれ適切に実行する。その他の地域でも、それぞれ長江中流・下流、淮河防護林、珠江防護林、沿海防護林、太行山緑化、平原緑化などの生態系建設プロジェクトを確実に実行する。
商業用の林を建設するに当り、中東部を重点とし、東北部および内蒙古(モンゴル)の国有林区、黄河中流・下流地区、南部集合林では、生育が早い樹木や、材木として貴重な樹木、工業材料となる樹木の森林基地を建設する。また条件が整った地区では、地域の特色を生かした経済性の高い、新たな経済林基地を建設する。竹の生育に適した地域では、モウソウチクと経済性の高いその他の種類の竹林の基地を作る。また中・大都市の一部や伝統に草花生産が盛んな地域では、草花の生産拠点を建設する。
新たな目標の実現については、中国の造林の指導思想を、経済収益を優先するという以前の考え方から、生態系を優先させるという考え方へと変化させる。また全国の造林緑化戦略の重点地域を、ここ数年力を入れてきた東部の「荒れた土地」の整備から、西部地域での生態系整備へと移行させる。
「人民日報海外版」 2000年6月20日 1面
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