江沢民主席の米CBSテレビ独占インタビュー1−「中米関係」
江沢民国家主席は先月15日午後、北戴河で米CBSテレビのニュース番組「60分」の司会者Mike Wallace 氏の独占インタビューを受け、中米関係や中国の国内問題などについて中国の基本的立場と方針を述べた。
江沢民主席のインタビュー内容は以下の通り。
【中米関係について】中米関係は総体的に見て良好だが、風が吹き、雨が降ることもある。米国には中米友好を望まない者もおり、常に友好関係に水をさそうとしている。米国は経済力、科学技術力が比較的発達しており、往々にして自己を過大評価する傾向がある。また政治家たちも往々にして覇権主義や強権政治の色彩を持っている。中国は5千年の歴史、文化を持つ国家であり、12億人以上の人民を抱え、20年余りの改革開放を通じてすでに相当の国力を備えた。米国にしてもこれを低く評価できないだろう。まもなく新世紀を迎えるにあたり、中米関係を建設的戦略パートナーシップに向けて発展させていくよう努力しなければならない。米国の両党の誰が次期大統領に選ばれようと、世界での戦略的利益を考慮して中米友好関係を発展させていかなくてはならない。
【NMDとTMD配備について】米国が米本土ミサイル防衛システム(NMD)、戦域ミサイル防衛システム(TMD)の配備を進めることは、人々の平和と発展に向けた共同事業にとってマイナスの影響を与えている。当然、平和を愛する人々にとっても脅威となっている。中国は核保有国だが、核保有数は常に最低限に抑え、先制使用を行わないことも宣言している。中国は米国のNMDとTMDに反対を表明する。この態度は非常にはっきりとしたものだ。中国が自国の安全利益を決して損なわないようにするため、国防を増強するのは当然のことだ。
「人民日報海外版」2000年9月5日1面
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