 |

|
 |
「日本側調査結果は事実と異なる」瀋陽事件で外交部
外交部の孔泉スポークスマンは14日の記者会見で、日本外務省が13日午後発表した瀋陽総領事館事件に関する調査結果について談話を発表した。孔泉スポークスマンは「日本側の調査結果は重要な部分が事実と異なり、結論は成り立たない」と述べ、日本側の調査結果は「受け入れられない」との立場を示した。
孔泉スポークスマンは「すでに真相が十分にはっきりしている情況で、日本側は依然として無理のある理屈を堅持している」と指摘し、日本側に不満を表明した。
また外交部領事司の羅田広司長は同日午前、日本外務省の小野正昭・領事移住部長と会見。小野部長が瀋陽総領事館事件に関する日本側の調査結果を報告し、日本側職員は武装警官に対し、領事館に入って2人の男を連れ出し、5人を詰め所に連れていくことに同意していないとの立場を示した。
これに対し羅司長は「日本側の調査結果と中国側の調査事実には大きな相違がある。中国側はさらに詳しく日本側に報告する必要がある」との考えを示した。
羅司長によると、5月8日午後1時55分、瀋陽の日本総領事館の警備に当たっていた中国の武装警察遼寧総隊瀋陽支隊・第八中隊の張兆文氏と孫永涛両氏は、身元不明者5人(男2人、女2人、女児1人)が米日両領事館の南壁沿いの歩道を西側から歩いて来て、領事館正門から約1メートルの警戒線まで来たため、5人を立ち止めて身分証の提示を要求した。その時、1人の男が急に進路を変え、正門の東側脇から進入しようとした(この時、ちょうどビザ受付時間だったため正門は2メートルほど開いていた)。同時に2人の女性が武装警察官ともみ合いになった。また男1人が続いて進入しようとしたため、武装警察官が後ろから抱きついた。男はひじで武装警察官(孫永涛氏)の顔を殴った(孫永涛氏の鼻から血が出た)後、逃げ出し、やはり正門脇から領事館内に進入した。武装警察官は事件をすぐに通報。(武装警察の)大隊と中隊は通報を受け、尹国輝大隊長、金尭東副大隊長、呉明宇・第八中隊指導員、王冶副中隊長がすぐに現場に駆けつけた。このとき、領事館の宮下謙副領事も中国人職員3人を連れて現場に到着。大隊長が宮下副領事に「領事館内に入って、進入した2人の男を連れ出してもいいか」と聞くと、宮下副領事はうなずきながら、手招きをした。そして中国人男性職員の翁鉄軍氏を通じて「入って連れ出してください」と通訳して伝えた。そこで尹大隊長は4人の部下を連れて領事館内に入り、宮下副領事の指示に従い、2人の男のところまで来た。大隊長が「何をしているのか」と聞いたが、2人は何も答えなかった。大隊長は副領事に「2人を連れだしていいか」と聞くと、副領事はうなずいて同意し、中国語で「可以(いいです)」と言った。その後、武装警官が2人を詰め所に連れていくと、宮下副領事も後ろからやって来た。宮下副領事が電話した後、15分ほどして、馬木秀治副領事が詰め所に到着。中国語で「どこから来たんだ」と尋ねると、1人の男が中国語で「北朝鮮人だ。われわれは一家族だ」と答えた。そして手紙を馬木副領事に手渡した。馬木副領事は手紙に目を通したが、再び男に返した。この時、武装警官大隊長は110番通報した。馬木副領事も電話を始めた。約5分後、パトカーが到着し、警察官が5人を連行しようとしたが、馬木副領事は「ちょっと待って」と言って、再び電話をした。しばらくして、警察官が再び連行しようとすると、馬木副領事はもう一度「ちょっと待って」と言った。その後、馬木副領事は「連れていっていいです」と言ったため、警察官は連れて行った。馬木副領事は中国側の担当者にお辞儀をし、中国語で「謝謝、謝謝(ありがとう、ありがとう)」と言った。
羅司長は日本側の調査結果について、事実に基づき次の2点を指摘した。
(1) 日本側は、宮下副領事が正門で事情を聞いた後、領事館のビザ申請室に戻って行き、後ろに5、6人の武装警官がいたかどうか気づかなかったとしている。正門からビザ申請室までは一定の距離があり、「武装警察官が背後から総領事館敷地内に入ってきたことに気づいていなかった」としているのは、理解しがたい。
(2) 日本側は、副領事の一人がうなずいたり、手招きするなどして武装警官が中に入ることに同意したとしても、副領事は領事館長の意思を代表することはできず、領事関係に関するウィーン条約が規定する領事館長の同意を得たとすることはできないとしている。しかし、2人の身元不明者が強引に領事館に進入するという緊急の情況下では、領事館の門で武装警官と話した領事館職員の言動は領事館を代表し、武装警官が領事館に入ることを認めたものとすることができる。一連の過程で、宮下副領事は阻止のための行為はなんら採っていない。
羅司長は「武装警官は中国にある外国公館の安全を守るうえで、真剣に国際条約や関係規定を順守している」と強調。そのうえで「多くの中国にある外国公館が、武装警官が警備を強化し、身元不明者の進入を防止していることに感謝している。今回の偶発的事件で、武装警官の行為はウィーン条約の規定に違反しておらず、日本総領事館とその職員の安全を守るという責任感から行った行為だ。日本側は武装警官の善意を正しく理解し、曲解すべきではない」と指摘した。羅司長は中国側が事件に注目していることを伝えるとともに、両国の領事部門が協力して、事件を適切に処理するよう期待を示した。
「人民網日本語版」2002年5月15日
|
|