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  更新時間:2002年05月20日13:55(北京時間)

読者から:中国は日本を「なめている」という報道について

  総領事館の事件以来、日本の新聞、雑誌などでこのような扇動的な言葉が踊っています。少なからずの日本人は、今回の事件について日本政府の対応に不備を認めつつも、中国政府の態度にも不満を感じているので、マスコミ報道はこのような人たちの感情をますます煽り、この機会に反中国的な雰囲気を一気に高めようとしています。

  中国政府は日本政府を「なめている」のでしょうか。私はそうは思いません。中国は一貫して日中友好を主張しており、可能な限りそれを実行しようとしています。ただ、両国の間には過去の経緯から、歴史認識や靖国参拝、台湾問題など、どうしても譲歩できない問題があります。これらの問題で、中国が感情的になり、厳しい態度に出ることがあっても、それはやむを得ないことです。また、中国は、国土も大きく、人口も多く、政治体制も日本と異なるため、時としてさまざまな誤解やトラブルが生じますが、友好の基本原則を遵守していれば、克服できないことではありません。逆に、余計なトラブルを何度も引き起こし、小さな事件に過剰に反応し、中国を失望させ、憤らせ、悲しませているのは、日本政府ではありませんか。日本政府こそ中国政府と中国国民を「なめている」のではありませんか。

  そもそも中国は、大国とはいえまだまだ開発途上の国です。近年いくら目覚ましい経済成長を遂げていても、その成果を12億もの国民一人一人に充分に行き渡らせるには至りません。日本でも多くの人が涙した中国の映画「あの子を探して」にも描かれていますが、中国には、ご飯をお腹いっぱい食べられない人たちが、まだまだ沢山いるのです。だからこそ、中国は何よりも経済発展を優先させたいのです。そのためには、世界情勢の平和と安定、とりわけアジアにおいては、日本との友好関係を最も大切にしたいのです。そのような国が、何の得があって日本を馬鹿にしますか。逆に、中国のこのような現状を知りながら、故意にやっかいな問題を引き起こしているのは日本政府ではありませんか。

  また、中国はアヘン戦争以来160年もの間、それこそ筆舌尽くしがたい苦労を経験してきました。本当に辛酸をなめてきた人間は、決して他人を軽んじたりしないものです。日本が誇るテレビドラマの「おしん」だってそうでしょう。逆に、なまじ苦労を知らない人間は、傲慢不遜で他人を軽蔑したり、差別をしたりするものだし、甘ったれだから、少しでも他人から非難されると、反省もせずに「なめられている」などと拗ねてしまうのではありませんか。最近の日本の若者のことを、このように非難する人が多いですよね。私もよく言わており、反省しています。

  日本政府が、敗戦以来今日までの労苦の歴史を真に誇りに思うなら、友好国を尊重し、指摘があればまず謙虚に受け止め、トラブルが起きても慌てず騒がず冷静に対処するべきです。それは、「友好国」として「礼儀」と、「大人の大国」としての「器量」を示すことであって、決して相手に屈服することではありません。

  中国は、歴史の古い国です。そして歴史から学ぶことをとても大切にしています。中国は世界有数の大帝国の栄光も経験しました。反対に列国に国土を蹂躙され、民族の誇りを踏みにじられ、残虐な侵略で国の存続まで危機に陥るほどの体験もしました。栄光が永遠には続かないことも、苦難がいつか終わり報われる日がくることもよく知っているのです。だから、成功しても、傲慢になって他国との友好関係を壊すことはしないはずです。また、失敗しても決して絶望せず、忍耐強く次の機会を待ち、理由もなく他国を逆恨みするようなことはしないはずです。逆に、歴史の教訓を顧みず、「世界一の経済大国」などと有頂天になり、バブル経済を崩壊させ、長引く不況に為すすべもなく、中国に八つ当たりして鬱憤を晴らそうとしているのは日本政府ではありませんか。

  中国が今日の経済発展を続け、将来において更なる大国となったとしても、中国が日本の脅威になるとは考えられません。反対に、度々問題を引き起こして両国の友好関係に水を差し、共存共栄の関係であるはずの中国の発展の妨げ、アメリカが世界各地で引き起こす戦争に国を挙げて協力し、アジアどころか世界全体の脅威となろうとしているのは日本政府ではありませんか。

  今回の事件における日本政府とマスコミの態度には本当に呆れてしまいます。彼らは一体どういうつもりなのでしょうか。中国と友好関係を断ち切って、日本の経済が回復しますか。再びアジアを戦争に巻き込み、かつての怨みを想像を絶する残酷な方法で晴らして、日本に過去の栄光が蘇りますか。それが平和を望む日本国民の真の願いだと思いますか。

  私が思うに、世界で唯一、日本を最も「なめている」国があるとすれば、それはアメリカではありませんか。そのアメリカの「目下の同盟国」に甘んじている現在の日本政府が、仮に中国政府に「なめられ」たとしても仕方のないことではありませんか。しかし、繰り返しますが、中国政府は決して日本政府を侮っていません。少なくとも日本国民ひとりひとりが「なめられている」わけではありません。それは全く根拠のないことです。私は、中国の国営テレビ番組で、日本の自然の美しさや、企業の先端技術、経営管理、サービス、衛生、障害者や児童への福祉制度、教育制度などなど、優れたところを紹介しているものをいくつか見ました。私が中国で出会った人たちも、口々に日本人や日本の制度の良い点を誉めてくれます。中国の政府も国民も、日本と和解し、日本の優れた点を学び、日本と前向きな競争と協力をしながら、共に発展していくことを心から望んでいます。それが、アジアそして世界全体の平和と繁栄に繋がると確信しているからです。

  ですから、中国が日本を「なめている」など、全く根拠のない被害妄想です。そんな悪感情に惑わされて、大切な友好関係を損なうようなことがあってはならないと思います。

  日中友好を望む日本人

       ML中日網橋     自由発表



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