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  更新時間:2003年12月03日17:19(北京時間)



「パンダ賃貸」から脱却を リンリン、子づくり背水の陣







  東京・上野の上野動物園の雄パンダ「リンリン」に3日夜、メキシコ・チャプルテぺック動物園からお嫁さん「シュアンシュアン」がやってくる。上野動物園のパンダはリンリンだけ。リンリンは、雌ばかり3頭いるチャプルテペック動物園に3度婿入りしたが、繁殖に失敗している。度重なる挑戦の背景には、賃貸料年間1億円とされる中国の「パンダビジネス」にのみ込まれたくないとの思いがある。

  リンリンは食欲旺盛で元気に過ごしている。上野動物園の計画では、シュアンシュアンが環境に慣れたら2頭を会わせ、発情期になる3月ごろ同居させる。妊娠がわかるのは夏ごろという。

  「シュアンシュアンはVIP。受け入れは万全の態勢で臨む。リンリンは恥ずかしがり屋で、3回、繁殖に失敗しているので背水の陣です」と飼育課の成島悦雄獣医師は言う。

  上野動物園とチャプルテペック動物園の共同繁殖は、米国・サンディエゴ動物園が音頭をとって3年前に始まった。野球のメジャーリーグに所属する、地元サンディエゴ・パドレスのオーナーが大のパンダ好きで、その保護や繁殖のために贈った巨額の寄付から費用を賄う。

  背景には「中国から独立してパンダを繁殖、飼育できるように」との思いがある。中国が友好の証しに世界各国にパンダを贈る「パンダ外交」をしたのは、60年代〜80年代初め。日本にも72年、上野にランランとカンカンが来た。2頭の死亡で80年代初めに、再び雌雄が贈られた。この「夫婦」は3頭を産んだが、子ども同士の交配はできないことから、1頭を中国・北京動物園と無償で交換した。リンリンはそれで上野にやってきた。

  その後、中国はパンダを「贈答」から「賃貸」に切り替えた。

  いまや、贈られたパンダやその子どもが残っているのは、上野動物園とチャプルテぺック動物園、ドイツのベルリン動物園の雄1頭のみだ。

  サンディエゴ動物園が自前のパンダを所有する動物園に共同繁殖計画を持ちかけたとき、ベルリンの雄はすでに高齢で、リンリンとメキシコの雌3頭による繁殖しか道は残されていなかった。

  ほかの動物園にいるパンダは雄雌のペアで中国からの借り物。賃貸料は年間100万ドル(約1億900万円)とも言われる。中国から来る飼育担当者の費用も負担し、生まれた子どもは中国の所有になる。日本でも神戸市と和歌山県の動物園に賃貸のパンダがいる。

  リンリンは18歳、シュアンシュアンは16歳。若いとは言えない。生まれれば1頭目はチャプルテペック動物園、2頭目は上野動物園のパンダになる約束だ。「借りる財政的余裕はない。大きな期待がかかる」と上野動物園の担当者は話す。

  写真上:上野動物園のリンリン(上野動物園提供)

  写真下:メキシコ・チャプルテペック動物園のシュアンシュアン(上野動物園提供)

  「asahi.com」2003年12月3日

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