自殺率高い医・歯学生、4年制大を上回る 茨城大が調査


  過去約20年間の大学生の自殺では、医学部、歯学部、獣医学部といった6年制大学に通う学生の方が、4年制の学生に比べ自殺率が高いことが、茨城大学保健管理センターの内田千代子助教授(精神科)らの調べでわかった。カリキュラムのきつさなどが理由として考えられ、内田助教授は心のケアが必要と指摘する。

  内田助教授らは全国立大学の9割にあたる88校からデータの提供を受け、79年から00年までの数値を集計・解析した。

  22年間の自殺者の合計は979人。社会全体の自殺者は98年以降、3万人を超えて急増しているが、大学生の場合はほぼ横ばいが続いた。87〜95年は事故死率が自殺率を上回ったが、96年を境に逆転した。

  男女別で学生1万人当たり・1年当たりの自殺者数を比較すると、95〜00年の場合、6年制男子は2.3人、6年制女子は2.1人。これに対し、4年制男子は文系が1.8人、理系が1.4人、女子も文系が0.6人、理系が0.7人と、いずれも6年制より低かった。94年以前も同様の傾向だった。

  979人のうち、専門医の診断を受けていた人は224人(23%)。大学の保健管理部門が関与していた例は183人(19%)だけだった。

  内田助教授は「私自身、大学の保健管理センターでいろいろな学生の相談にのっているが、医学部生らはカリキュラムが詰まっていて、医師へのレールから一度外れると、どうしていいか分からなくなりやすいのではないか。教育の見直しと、心のケアの態勢づくりが必要だ」と指摘している。

  「asahi.com」 2004年5月30日

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