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  更新時間 :2004年06月10日20:12 (北京時間) 文字

「社会の下層階級にいる」 都市住民の心の変化


  中国社会科学院がこのほど行った調査で、都市の住民が「自分の属する階層」と思う階層のランクが低くなりつつあることがわかった。アンケートの結果、「自分は社会の中流階層に属している」と答えた割合は全体の46.9%、「下流階層」は14.6%を占めた。「上流」または「中の上」という回答は他国とほぼ同じ割合だったが、「中流階層」と答えた割合は他国と大きな差があった。逆に「下流階層」と答えた人の割合は他国の2〜3倍に達した。

  こうした傾向は、中国の都市から「中流階層」が失われつつあるという社会状況を、客観的に映し出しているといえる。専門家の推計では、中国で現在「中流階層」とすることのできる人数は、わずか総人口の4分の1だ。「上部と下部が小さく、中間が大きい」という紡錘形の社会階層構造は、中国では実現とほど遠いようだ。

  しかし、都市住民の60%以上が、自身を「中下層」と位置付けていることは、現在の中国社会特有の社会階層構造を現しているほか、住民の心に隠された気持ちの変化をより反映している。こうしたひそかな心の変化は、社会の安定と安全に対する危険要素となるおそれがある。

  都市の住民の多くは、社会資産の大部分を所有する富裕階層を理想像としている。改革開放から20年以上がたち、まじめな労働、合法的な経営、苦しい起業、詐欺や強奪、権力と金銭の取り引き――など、さまざまな手段により巨大な財産を手に入れた特別な受益者が、ピラミッドの頂点に立っている。市民は頂点に立つ富裕階層を仰ぎ見て、劣等感を感じることしかできず、自身を社会の「中の下」に位置付けてしまう。

  都市市民の多くは、心の中に理想の生活像を描いている。経済は絶えず成長し、経済発展の目標は頻繁に更新されており、市民は未来のすばらしい生活を思い描かずにはいられない。しかし、市民は、内心期待していた生活と、現実の生活状況を比べて、生活コストが予想外にかかることに気が付く。値上がりを続ける家賃、一向に下がらない薬代、頼りにならない社会保障、就職への大きなプレッシャー――。現実は思い描いた美しさとはほど遠かった。夢と現実の格差の激しさを知った市民の多くは、自身が「中の下」に当たると認識している。

  描いた理想像が、比較の結果を生むことになる。都市市民の多くが自身を社会の「中の下」に位置づける時、心の中の「比較による喪失感」が急速に大きくなる。「比較による喪失感」とは、現実と期待の間の格差であり、典型的な不満だ。人々は自身が理想からかけ離れ、現実の生活が予想したほど良くないと気付くと、すぐに何かを奪われたような気持ちになる。また、理想の生活や期待していた生活と現実の格差が大きくなると、こうした感覚はさらに大きく、強くなっていく。我慢が限界を超えると、「奪われた」と感じるこれらの人々は当然、極端な行動により正義を求めようとする。簡単に言えば、急速にふくれ上がる「比較による喪失感」は、社会における衝突の一因であり、社会の安定にとっての大敵だ。(編集SN)

  「人民網日本語版」2004年6月10日



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