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  更新時間 :2004年06月10日20:12 (北京時間) 文字

生命の誕生を20分間 中央テレビの出産シーン放送


  中国中央テレビは9日午後2時53分、番組「中国の人口」で、妊婦が出産する瞬間を「生放送」した。

  妊婦の高萍さんが出産する時、夫の張宗偉さんが高さんのそばで見守った。張さんは傍らで励ました。「頑張れ、頑張れ」。夫は片方の手で妻の手を握り、もう片方の手で妻の髪をずっとなで続けていた。

  「大きな子供だ……顔が出て来た……生まれた。男の子だ」。高さんは泣いた。夫は妻よりも大泣きした。高さんは弱々しい声で「ありがとう」とつぶやいた。

  北京のある子供が、産婦人科で母親が出産する過程をデジタルビデオで撮影し、後でそれを学校の教室で放送したところ、子供たちがみんな感動した。子供たちはそれから、どのように親孝行するべきかを理解できるようになった――。

  「生放送」を企画した張敏プロデューサーは、この話を聞いて番組の制作を思い立ったという。張プロデューサーは「もう一つ、私を最も触発したのは、ある子供から直接聞いた話だ」と話す。子供は「私が生まれたことで、私の家族はこんなにもたくさんの喜びにあふれた。お父さんとお母さんが私を大事にするのはあたりまえ」と話したという。両親への感謝のかけらもない言葉に驚いた張プロデューサーは、出産の過程をより多くの人に見せたいと思った。また、映像を通して人々に自然分娩は何も恐ろしいことはないことを伝えたかったという。「もし条件が許すならば、自然分娩するべきだと思う」と張プロデューサーは語る。

  病院を選んだ後、撮影チームは自然分娩の妊婦を選び始めた。「最初は多くの人に断られた。結局は個人のプライバシーだ。だから、嫌がる人には無理に説得をしなかった」。最終的に、北京大学第1病院に入院している祁暁翔さんと、北京東四産婦人科病院に入院している高萍さんの妊婦2人を選んだ。もちろん、家族の同意も得た。

  その日、張プロデューサーは北京大学第1病院に入院中の妊婦、祁暁翔さんの傍らに立って言った。「子供が生まれるときの一瞬は、まるで太陽が昇る感覚に似ていた。私は子供が口から最初の息を吸うのを感じ、体中の血が湧き上がるような気持ちで、涙が自然にあふれ出した。こういう心の震えは決して大げさではない」

  ▼識者の声:「生放送」が人々に与えた恐怖心

  中国社会科学院哲学所の教授で、有名な倫理学者の邱仁宗さん

  原則的に、出産は妊婦個人のプライバシーだ。だがもし妊婦がそのプライバシーを放棄する意向があるなら、こうした撮影に異論はない。しかし、妊婦の苦痛の表情をテレビで公然と放送したことで、出産経験のない女性に影響があったかもしれない。暴力または動物虐待のシーンと同じで、テレビ番組製作者は放送による悪影響の有無を考えるべきだ。テレビ局は母性愛の偉大さをアピールするため、あるいは自然分娩を提唱するためだったのかもしれない。だが必ずしもこうした方法を使う必要はない。個人的にはあまり適切とは思わない。

  北京大学哲学系部の教授で、有名な倫理学者の陳少峰さん

  メディアの放送したものは一種の公共製品で、人々の生活に影響を与える。こうした出産の「生放送」は恐らくこれから妊娠、出産を経験する人に真実を理解させることはできるだろう。しかし同様に一部の人には恐怖心を抱かせた可能性もある。メディア倫理で分析されるのは、意図や動機が何であるかではなく、メディアが慎重な姿勢を持っていたかどうか、処理の方法は妥当かどうかだ。例えば、交通事故が頻繁に発生した時、テレビ局が交通事故の場面を放送するべきだろうか。

  人に恐怖心を抱かせるこうした場面は、教育的な効果があったとしても、放送することには賛成できない。今回の出産「生放送」は典型的な討論の材料となるだろう。もっと良い方法で大衆を教育できないか、もう少し考えてみたい。

  ▼視聴者の反響:出産未経験の女性が号泣

  しかし、北京晨報の報道によると、こうした「生放送」に賛成する人は多い。8日付け同紙が番組に関連する記事を掲載した後、多くの読者から電話が寄せられ、番組の予告に対する感謝を伝えたという。こうした読者は、すでに子供を持ち、自然分娩の方法を選んだ人が圧倒的多数だった。放送時間に番組を見た後、多くの人たちが子供の学校に電話をかけ、子供にこの番組を見せ、子供を産む時に母親がどれほど大きな苦しみを受けたか分からせてほしいと伝えた。番組放送後には、出産未経験の女性からも多くの電話があり、番組を見た後で号泣したと話したという。(編集ZX)

  「人民網日本語版」2004年6月10日



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