東証でシステム障害 史上初の全銘柄売買停止





  東京証券取引所は1日、システム障害が発生し、取引が始まる午前9時から、一部の先物商品を除いて、すべての現物株式で売買できない状況となり、午前中の取引を全面停止した。取引を停止したのは、東証1部、2部、マザーズに上場している全銘柄(2401銘柄)を含む2520銘柄。原因は「調査中」としている。過去には、97年8月にシステム障害で約1700銘柄の取引が2時間にわたって中断した例があるが、全面的に取引ができなくなるのは史上初めて。世界の取引所でも極めて異例だ。

  同じシステムを共有している福岡、札幌の両取引所でも同時刻から売買できない状況だ。別システムの大阪や名古屋などの証券取引所では、売買されている。

  売買停止は、全現物株式に加え、転換社債型新株予約権付き社債(118銘柄)、交換社債(1銘柄)。システムの系統が異なる時間外取引は、通常通りの売買が可能となっている。

  同取引所によると、1日朝にシステムを起動する時点で、証券会社から売買注文を受け付けるサーバーが通常通りに立ち上がらなかったという。

  原因については「調査中」としており、午前中は復旧のめどがたっていない。東証では、インターネット取引の増加に伴い、システムの処理能力に限界が生じかねないとして、10月8日から10日にかけ、1日あたりの注文処理件数を最大620万件から750万件に引き上げる処理をした。今回の障害との関連性について、東証は「10月以降、500万件以下の日が続いており、件数の増加が原因になった可能性は低い」とみている。

  東証は前日、TOPIX(東証株価指数)の算定方法を一部変更したが、これについても「関連性は薄い」としている。

  写真(左):システム障害で株式全銘柄の売買が停止。街角の株価ボードも、数字が表示されないまま=1日午前9時32分、東京・八重洲で

  写真(右):システム障害で売買が中止となり、復旧を待つ関係者ら=1日午前9時32分、東京・日本橋兜町の東京証券取引所で

  「asahi.com」 2005年11月1日

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