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  更新時間 :2006年05月25日09:34 (北京時間) 文字

中日関係についての片言


  おかしいと思われるかもしれないが、私は時々広い宇宙の中での人々の営みは小さなものだと思うことがある。そんな時、考え事をすると、いろいろと浮かんでくる。

  もし、誰かに「中国と係わりのある国を一つ挙げなさい」といったら、恐らく多くの人が日本だと答えるであろう。少なくとも留学生や親戚を含めて、周りの人に聞いてみたところ、やはりそうだった。今日の日中間の様々な出来事は言うまでもなく、そして、大きな観点から見ても、徐福や楊貴妃の伝説や、両国間文化交流の双璧と呼ばれる鑑真と阿倍仲麻呂などの係わりがあり、さらに、身近なことから言えば、次のようなエピソードもある……

  終戦間際、友達の曾祖母の家に、ある見知らぬ日本の若い兵士が入ってきた。慌てて撤退していたため、途中でガソリンが切れてしまった。それを知った友達の曾祖母はかわいそうだと思い、家の小さな工場にあるガソリンを彼に渡した。コミュニケーションもうまく取れなかったが、その若い兵士は「必ずお返しします」と言っていたようで、深くお辞儀をして、出ていった。その後、何年も経ってしまい、そのようなことがあったことすら忘れてしまっていた時に、日本から新しいガソリンがその友達の家に届けられたそうだ。私はこの話を聞いた時に、戦争って何だったのだろうかと思った。

  また、私の祖母がとても可愛がっていた日本人の女の子がいる。大学で知り合いになった彼女が私の故郷へ遊びに来た時のことだ。樹氷の花が咲き誇るマイナス三十度の厳寒に彼女は耐えきれず、三十九度もの高熱を出して寝込んでしまった。母性本能なのだろうか、祖母がすぐ彼女はズボン一着であることに気づき、私の毛糸のズボンを彼女に穿かせた。「だって、中国の東北人が寒さに強いとは聞いていたけど、皆私と同じようなジーパン姿だし、まさか下にまだ何枚もズボンを穿いているとは思わなかったもの。おばあさん、心配かけてごめんなさい。」彼女は帰国するとき、何と私より祖母との別れが惜しかったようで、祖母もまた祖母で、よく「あの子、可愛いね」と微笑みながら今でも私に言う。

  なぜか個人的な付き合いはスムーズで、人間味に溢れているのに、国や民族間ともなると、何だか微妙な所が多い。人間自身とその人間が営んでいる国、それぞれの場合の意識はなぜ違うのか、何か考える余地があるのだろう。

  日本人の友達は観光地である「岳王廟」に行ったことがある。岳飛は南宋の気骨のある名将で、秦桧という奸臣に濡れ衣を着せられてなくなった。今では岳飛は民族のヒーローとして奉られていて、秦桧は岳王廟の外で、跪いており、人々から恨まれている。彼は「何てかわいそうに、死んだ者には罪はない、死ねば皆仏様じゃないか」といった。日本では和を大事にし、仲間外れを避けて、死んだ者や霊のある者には礼節を尽くすべきだと思っているようだ。それは靖国神社の問題にもつながると思う。

  どうだろう。友達が故郷へ来て初めて中国人がジーパンの下に何枚かのズボンを重ね着していることを知ったように、勘違いや考え方の違いは当然あるのではないだろうか。柔軟な考え方というか、何かの方法で両国間の隔りとなっている壁を突き破ることはできないものかと考える。ハイレベルの交流はもちろんのことだが、ソフトパワー、いわば民間交流も欠かせないものだ。その中でもコンテンツ産業は人々、特に若者に一番馴染みやすいし、まだまだ発展の余地がある。プロジェクトXの「東洋一の巨大ホテル」などを見て、日本の発展に尽力してきた人々の物語に深く感動した。そのような番組も互いに伝わればと思った。そこでヨン様の韓流ブームも思い出した。もちろん誰でもヨン様になれるわけではないが、コンテンツ産業が今後、両国関係に大いに寄与できるものと信じている。

  中日両国、歴史の縦軸にそって振り返ってみれば、二千年余りの交流史があり、先を眺めてみれば未来は果てしなく広がっている。横軸から考えても、計り知れない宇宙の中で、両国は近隣である。その縁を大事にすべきだと思う。

  日本と中国、近いから切っても切れない絆がある。逆に近いから競争し合って、摩擦も起こるのだ。うまく交流が行われれば、必ずや共に進歩できるだろう。未来は明るい。今は明るい未来へ辿り着くために人々は迷いながら模索している。孔子の「自分が他人にされたくないと思うようなことを他人に対してするな」との東洋思想のもとに、未来へ大股に歩んではどうだろうか。(北京語言大学 王健蕾)

  特別提供:日本僑報社・日中交流研究所 http://duan.jp



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