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  更新時間 :2006年05月25日09:34 (北京時間) 文字

悩み・望み


  「何だ! 中日関係の悪化でキャンセルされたなんて、冗談じゃない  せっかくここまで頑張ってきたのに」。予定されていた地域の日本語スピーチコンテストが急にキャンセルされたことを聞き、どうしても納得できず、なんだか運命のいたずらという感じだった。中日関係と聞き、もう二度と思い出したくないことが思い出された。

  大学二年生の時のことだ。大学の審査を通過して、公費日本留学に推薦された。留学するため、書類の準備、パスポートの申請、手続きなどで毎日関連機関と学校の間を行ったり来たりして随分苦労した。すでに留学の準備をし終えて待ちかねていたところ、留学拒否の通知が届けられた。大変ショックだった。去年、二人の中国人の留学生が福岡で一家四人を殺害した事件があった。その影響で中国からの留学生の受け入れが削減されたという話だった。友達や先生から慰められた時、口では「大丈夫」といっていたが、心の中ではやはり悔しくてたまらなかった。

  もし、中日関係が今のように冷え込んでいなければ、私は今、日本で留学生活を送っていただろう。少なくとも日本語スピーチコンテストに出場できていただろう。なんとなく自分は中日関係の巻き添えになったような気がする。「最悪だ。僕はどうして日本語を選んだのだろう? 確かに僕は日本語を習っているが、中日関係は僕と何の関係があるのか」と思ったことさえある。何度も中日関係に影響されたので、日本は言うまでもなく日本語にも抵抗感を持つようになった。「いくら頑張ってもしょうがない。どうせ中日関係の犠牲になるんだ」と自暴自棄に落ちていった。

  しかし、ある先生との出会いをきっかけに僕の考えが変わった。中日関係が冷え込んでいる今、中日友好のために黙々と頑張っている方がたくさんいらっしゃることを知ったからだ。

  先日、たまたまチャンスを得て、ある日本人の歴史研究者の通訳をした。僕は地域の資料館や中日戦争の遺跡などを案内した。ある日「先生の研究費は国からもらえるんですか?」と聞いてみたところ、先生は「自腹ですよ」と答えた。その話を聞き、しばらく呆気に取られてしまった。そんな人もいるのか、と不思議に思った。先生が日本へ帰った後も僕たちはずっとメールのやりとりを続けた。その中で、この話が一番印象深かった。「今の中日関係は難航していますよね。王君もこうした状況の下で日本語を専門とする立場にいることはいろいろ難しい問題があるかとは思いますが、両国の関係が緊張した時、最も大切なのは相手の国の状況をよく理解する者の存在ではないでしょうか。王君もその中の一人だと思います。『親日』ということではなく、『知日』の立場で頑張ってほしいものです。お互いにそれぞれの国内にさまざまな問題を抱えた状況ではありますが、人の『英知』を信じ、頑張っていきましょう。」先生のメールを読んで本当に感動した。「そうか、先生は自分の努力で中日間の障害を取り除こうとしているんだ」とつくづく感じた。先生のような存在こそ、これからの中日関係を良い方向へ導いてくれるのではないだろうか。先生の話は僕にとってまるで闇の中の灯のようであった。その話に支えられ、胸の中で日本、日本語に対する情熱が再び燃え上がったような気がした。

  僕はやっと中日友好のためにどうすればいいかに気づいた。首脳会談の中止だって、領土の紛争だって、それはあくまでも政府側のことだ。中日関係が厳しい今こそ、民間交流をもっと盛んにすべきなのではないだろうか。中日関係者として、われわれもあの先生のように自分のできることから頑張っていこうではないか。

  中日関係が厳しい状況におかれている、日本語学習者の僕は中日関係の犠牲になりたくない。むしろ微力ながらも自分なりに貢献したいと思うのだ。いつか、われわれ日本語学習者が余計な心配をせず、のびのびと日本語を勉強できるように僕は切に願っている。(吉林大学 王 強)

  特別提供:日本僑報社・日中交流研究所 http://duan.jp



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