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  更新時間 :2006年05月25日09:34 (北京時間) 文字

私の夢―私と日本語―


  小学校の時から文章を書くのが好きでした。ときどき「作家になりたいな」と、漠然と思うことがありましたが、やがて、いつも机の前に座っている堅苦しい生活をするよりは、もっと刺激的で、華やかな人生を送りたいと思うようになりました。ところが、大学に入って本格的に日本語を専攻するようになってから、再び作家になりたいという願望が次第に強くなってきました。

  私は中国で生まれた朝鮮族です。そもそも日本語の勉強を始めるようになったのも、私がこの朝鮮族の出身だということがきっかけだったと言ってよいでしょう。私は日常的に使っている朝鮮語とよく似た文法を持ち、中国語と同じ漢字を使っている日本語が自分にぴったりだと思ったのです。

  中日韓三国の間には、長い間「近くて遠い国」という表現がよく使われてきました。三国は地理的に近い隣国同士であることは勿論、歴史的にも文化的にも同じ漢字圏にあって、相互に影響を与え合ってきました。しかし、不幸なことに、隣国同士というのは、よく不和と摩擦を繰り返すものでもあります。最近のことを考えても、昨年中国で行われたサッカーアジアカップでの事件に引き続き、今年に入っても中国や韓国で大規模な反日デモがありました。私は日中戦争が終わって六十年も過ぎたのに、未だに三国は戦争の影響から抜けきれていないことを実感しました。

  大学に入って、三国の人たちと実際に交流する機会を持つようになった私は、三国の人たちがお互いに理解不足なこと、そして、常に自分の物差しでしか相手を判断しようとしていないことに気がつきました。もっと残念なことは、私が読んでみた何冊かの中日韓三国を比較した本の中にさえ、偏見や感情的要素が入っているのを感じざるをえなかったことです。それは、筆者自身が三国のいずれかに属する人間だから仕方のないことかも知れません。

  前にも言ったように、私は中国で生まれた朝鮮族です。ということは、今まで完全な中国人だと思ったこともなければ、そうかと言って、一度も行ってみたこともない韓国の朝鮮族だと思ったことはもっとありません。そればかりでなく、日本語を専攻してからは、中国や韓国より経済のみならず、いろいろな面で発達している日本に強く引かれるようになりました。

  こういう愛国心も、民族心も、どちらも足りない自分に対して、ある時は複雑な気持ちになって、ときどきは恥ずかしいと思うことさえありました。しかし、今は違います。こういうどちらにも偏らない立場から、中日韓三国を一つの視野に入れて比較することによって、三国のそれぞれの個性を浮び上がらせ、その同質性と異質性が理解できるのではないか、と気がついたからです。この分野に携わる仕事こそ、自分にもっとも相応しいのではないか、と思うようになったのです。

  今までは中国の学校教育やマスコミ報道だけに限られた狭い視野しか持てなかった私は、日本語の世界にひたっていると、国籍にも、民族にも縛られないで、世界人の一人として自由に物事を見、判断できるような気がします。そして、社会のあり様をありのまま表現できるのが、文学にほかならないのではないか、と考えるようになったのです。もしかしたら、その世界にこそ、私が求めてきた刺激的で華やかな夢があるのかも知れないと思うようになったのです。

  「これからの二一世紀は、東洋の時代、アジア太平洋の時代」と言われている今日においても、三国の間に理解不足による不和と摩擦があることは、実に残念なことです。私は、日本語を勉強している中国の朝鮮族の一人として、自分が持っているこの有利な条件をこれから充分に生かしていきたいと思います。そして、これからはもっと積極的に中日韓三国の人たちとコミュニケーションを取って、その中で得た経験を基に中日韓三国のいろいろな分野の問題について、比較研究した文章をたくさん書いて発表していけたら、どんなによいだろうかと、心から思っています。(延辺大学 崔英才)

  特別提供:日本僑報社・日中交流研究所 http://duan.jp



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