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  更新時間 :2006年10月08日12:31 (北京時間) 文字

安倍首相訪中に見る中日両国の決断


  日本に安倍晋三首相が誕生したその13日後、新首相は中国に公式訪問する。日本の首相が中国を就任後一番目の訪問国とするのは初めてのことだ。冷え切った関係を打破する旅を、安倍首相がなぜこの短期間に実現させたかに、国際世論の注目が集まっている。以下に挙げる3つの重要な要因があったと私は考える。(文:人民日報記者・于青)

  (1)因人成事(人に頼って事を成し遂げる)

  安倍氏と前任の小泉氏はいずれも世襲議員であり、所属する党(自民党)も派閥(森派)を同じくし、政見も基本的に同じだが、2人には大きく違うところがある。小泉氏は自民党総裁選に3回出馬し、ようやく念願をかなえた。安倍氏は1回目で成功している。小泉氏は高潔を自任し自己を賛美し、また独断専行だった。安倍氏はチームの力を発揮させることに長け、側近の意見を重視する。すなわち古い言葉でいう「因人成事」だ。安倍氏は「時機を見てアジア外交を立て直すという約束を果たし、小泉氏の「負の遺産」を返還し、さらには野党の攻撃を封じれば、半分の労力で倍の効果が得られる」という身辺の「参謀」の進言を聞き入れた。

  (2)因時制宜(時に応じた措置をとる)

  首相に就任する前と後で、安倍氏の発言には大きな変化がある。首相になる前は小泉氏の靖国神社参拝を積極的に支持していたが、首相になってからはこの問題を引っ張り始め、「これについて明確な態度表明をするつもりはなく、この問題が政治問題・外交問題にならないよう願う」と何度も示している。また過去には「村山談話」に強硬な態度を見せていたこともあったが、首相就任後は「村山談話」と慰安婦問題に関する河野洋平氏の談話(河野談話)の精神を受け継ぐと言明した。これは安倍氏の思想が変化したわけではなく、「位に応じて、政治を謀る」ということだ。小泉氏のように「心の問題」を国益の上位に置くようなことはしない。

  (3)因勢利導(情勢に乗って利を導く)

  安倍氏は首相就任に際し、アジア外交の立て直しを公約とし、初の外国訪問はアジアに行くと表明していた。これも、アジア外交の立て直しが大勢となっていたからだ。日本国民の呼びかけ、米国要人の暗示、国際社会からの期待――安倍氏は「情勢に乗って利を導く」しかなかった。中国側ももちろん、このような多くの変化に注目していた。古人は「智者とは情勢に乗って謀るもの」との言葉を残している。中国がこれに乗ったのは、中日両国民の友好と協力、アジアの平和と発展、調和の取れたアジアと世界の構築のためだ。安倍首相の訪中実現は、中日両国のリーダーが「情勢に乗って利を導く」決断をしたために生まれ、相互利益を勝ち取るための選択だった。(編集ID)

  「人民網日本語版」2006年10月8日



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