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  更新時間 :2007年01月18日16:33 (北京時間) 文字

鹿児島県警の「踏み字拷問」に賠償命令 鹿児島地裁


  03年にあった鹿児島県議選の公選法違反事件の捜査で、県警の警部補(44)から任意の事情聴取を受けた際、「家族の名前などを書いた紙を強引に踏ませる『踏み字』を強要されるなど、拷問に近い違法な取り調べを受けて精神的・肉体的苦痛を被った」として同県志布志市志布志町のホテル経営、川畑幸夫さん(61)が県に慰謝料など200万円を求めた訴訟の判決が18日、鹿児島地裁であった。高野裕裁判官は「取り調べ手法が常軌を逸し、公権力をかさに着て原告を侮辱する行為により精神的苦痛は甚大」として県に60万円の支払いを命じた。

  川畑さんは投票依頼に絡んでビールなどを配ったという買収容疑をかけられていた。この容疑では立件されなかったが、同じ候補者をめぐる別の現金による買収容疑で後日、逮捕された(不起訴)。この公選法違反事件では、候補者ら13人が起訴(1人は死亡で公訴棄却)されて公判中だが、12人の被告全員が川畑さん同様、違法な取り調べで自白を強要されたなどとして無罪を主張するという極めて異例な展開になっている。

  訴えによると、県警は03年4月中旬、支援する候補者への投票を依頼する目的で市内の建設業者にビールを配ったなどとして、川畑さんへの任意の事情聴取を連日、繰り返した。

  その際、川畑さんが容疑を否認したのに対し、警部補は「バカ、認めろ」などと自白を強要。さらに、「早くやさしいじいちゃんになってね」などと家族からのメッセージに見立てた文言を勝手に3枚の紙に記したうえ、川畑さんの両足首をつかんで約10回、それを踏ませるなどの「拷問」ともいえる「踏み字」行為をさせたという。

  県側は弁論で、自白の強要は否定。しかし、「踏み字」行為については、「両足首を軽くつかみ、3枚のうちの1枚に置いた」などと認めたうえで、「反省を促し、事実を話してほしいという熱心さから出た行為だった」などと弁明していた。

  「asahi.com」 2007年1月18日

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