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  更新時間 :2007年02月28日17:26 (北京時間) 文字

永遠のワンダーフォーゲル


  人と人の出会いがどれほど大切なことなのか、仲間という言葉にどれだけの意味が含まれているのか、私は知りませんでした。

  二年前、二十歳になる前の私は日本に渡り、広島大学で一年間留学することになりました。一人で、誰も知り合いがいなくて、原爆が落ちたこと以外、何も知らない都市に行きました。そこでどんな人と出会い、どんなことが起こり、どんな一年間になるのか、想像もできませんでした。

  山登りが大好きな私はワンダーフォーゲル部という部活に入りました。部活の中で留学生は私しかいなくて、みんなに受け入れてもらえるのか、不安ばかりでした。初めてのトレーニングは大学の近くの公園まで走り、公園で陣取りゲームをやりました。公園までの間、みんな何気なく声を掛けてくれて、自分のペースでいいよと何度も言ってくれました。陣取りゲームで同じチームになったメンバーと陣地を守ろうと一生懸命走ったり、笑ったりしているうちに、みんなと一緒にいて楽しいと初めて思ったのです。初めてみんなと山小屋でご飯を食べるとき、私は自分で作ったチャーハンを持っていきました。日本に行くまでは自炊をしたことのない私が作った、おいしいはずのないチャーハンがみんなに大歓迎されました。おいしい、おいしいと言いながら食べてくれたことが、その時の私にどれだけの力をくれたのでしょうか。それからの一年間、春合宿から夏合宿にかけて、九重連山から、霧島、開聞岳、石鎚山、屋久島などなど、ワンゲルのみんなといろんな山を登りました。同じ鍋のものを食べ、同じテントで寝、蒸し暑い夏の夜も雨に打たれた寒い冬の夜も一緒に過ごし、同じ日の出を見つめながら、新しい一日の最初の一歩を共に踏み出します。そんな下界のことを忘れ、ただただ山の吐息の中で無邪気に笑いながら歩き続けた日々は、これから社会人になっていく私にとって、本当にかけがえのない一年でした。

  そういえば、入部したばかりのとき、ワンダーフォーゲルという言葉の意味を当てさせられたことがありました。いくつかの選択肢がありましたが、私は迷わず「渡り鳥」を選んだのです。それが正解でした。そう、天がける渡り鳥は国境など気にしません。北のシベリアから、南のオーストラリアまで、彼らは定住の暮らしに甘んじず、己の信念を胸に世界を旅します。その間、一緒に飛ぶ鳥たちを、仲間と呼びます。来るものは拒まず、去る者は追わず、寄り合い所帯で結構です。飛び回ることに疲れたなら、一時羽を休め、仲間と語らい、繋がりと親睦を深めたりします。それらは全部渡り鳥達の力となるでしょう。立ちはだかる壁も飛び越え、力強く羽ばたいていくためです。

  私たちは最初に海から生まれ、そして陸上に移ったのです。自分にとって住みやすいところを探すため、遊牧しながら旅をしていました。私たちの今の居場所はただ長い旅の中の一休みかもしれません。渡り鳥は季節によって渡りますが、私たちもまたいつか何らかの理由で、次の旅に発ち、今の居場所から離れていくことになりかねません。そうなれば、今のいわゆる国境などのものはどうでもよくなるのではないでしょうか。

  渡り鳥の旅は長くて厳しいものです。仲間と肩を寄せて一緒に飛ばないと、旅を終えることができません。その旅に暴風雨があり、雷があり、不善な人間もいます。旅を続けていくために、お互いに傷つける余裕などないでしょう。むしろ、共に成長していくしかないのです。

  私はワンダーフォーゲルの仲間にそう教えられました。共に成長していくしかないと。一つ一つの山を乗り越えていくのと同じように、これから私たちが一緒に直面しなければいけないことはたくさんあります。私たちは同じ空の下にいるかぎり、同じ地球を踏んでいるかぎり、一緒にやらなければならないことが多くて数え切れません。たとえば、日々激しく減っていくこの渡り鳥を守ることなどです。

  私は永遠に渡り鳥でいたいです。国境など気にせず仲間たちと空を自由に飛び、助け合いながら旅を続けていこうと思います。日本海で私たちを隔てることはできません。だって、私たちは同じ空を飛ぶからです。(北京師範大学 雷 蕾)

  特別提供:日本僑報社・日中交流研究所 http://duan.jp



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