友好のバトンを受け取ろう


  私は幸せな人間です。二回も特別な幸運に巡りあえたからです。一回目は二〇〇三年十一月一日、第十一回中国大学生・院生日本語作文コンクールで一等賞を受賞したことです。二回目は二〇〇五年十二月十日、第一回中国人の日本語作文コンクールで特別賞を受賞したことです。そして、この二回の受賞によって私に大きな影響を与えた二人の人間に出会いました。一人は大森和夫先生です。もう一人は段躍中先生です。大森先生は中日友好のために、個人で十二年も引き続き中国大学生・院生日本語作文コンクールを催してくださいました。一昨年、能力にも努力にも限界があるとの理由で、第十二回をもって最終回としました。段先生は中日の相互理解をより深めるために、大森先生の仕事を継承して中国人の日本語作文コンクールを催してくださいました。中日友好を愛している二人の人間の催してくださった作文コンクールで受賞できた私はなんと幸せなのでしょう。

  受賞できるのはもちろんうれしいことですが、それは一時的な喜びに過ぎません。昨年受賞してから今まで私はずっと考えてきました。大森先生と段先生のことから世代交代を懸念したからです。スポーツの世界でよく世代交代を耳にします。例えば、ブラジルのサッカーは強いですが、いつまでもワールドカップで勝負できるわけではありません。優秀な選手にも精力と体力の限界があり、いつかは引退する時が来るからです。そういう時、世代交代がおとずれます。しっかりと世代交代ができるかどうかは将来にも大きく関わります。日本語作文コンクールも同じで、ずっと大森先生一人で催すのは無理です。ですから、大森先生に限界が来て、段先生が受け継いだのです。日本語作文コンクールの世代交代は成功しています。このお二人の引継ぎからリレーのことが思い出されました。リレーの時、選手たちは次々とバトンを受け取り、全力を尽くして走ります。大森先生と段先生の交代はまさに日本語作文コンクールのバトンの受け渡しです。

  さらに一歩進んで考えれば、中日友好も同じだと思います。友好、友好と口先だけで言うなら何にもなりません。口だけで言うより実際に頑張らなければ何の役にも立ちません。それに友好、それは決して一人や二人でできることではありません。一世代や二世代でできることでもありません。できてからも維持しなければなりません。ですから、何世代も何百万人もの人々の努力が必要です。大森先生は六十代の方で、段先生は四十代の方です。お二人はそれぞれの世代を代表する一人として、いい見本を見せてくださいました。でも、お二人の世代の人々がいつまでも頑張ってくださるわけではありません。いつか友好のバトンが私たち若者の手に渡される日が来ると思います。その時、中日友好は私たち若者の頑張りにかかってくるのです。

  では、今の私たちに何ができるでしょうか。何もしなくてもいいのでしょうか。決してそうではないと思います。本番にならないうちに、十分に準備をしておかなければならないからです。私は中日両国の相互理解を深めるために、外交という問題を勉強しようと思っています。皆さんはどうでしょうか。きっとそれぞれに頑張る目標があるでしょう。

  大森先生は日本人で、段先生は中国人です。お二人はご自身の行動で私たちに示してくださいました。日本人でも中国人でも中日友好を愛し、世界平和を望む気持ちは同じだということを。ですから、リレーがいずれ終点に着くように、いつか真の中日友好の日が必ず来ると私は信じています。中国の若者の皆さん、さらに日本の若者の皆さん、中日友好のリレーはいよいよ私たち若者の番です。バトンの受け渡しは容易なことではないはずです。バトンを落とさないように私は営々としてその下準備をしていきたいと思います。皆さんも一緒に手を携えて中日友好のバトンを受け取ろうではありませんか。末長い中日友好のために。(洛陽外国語学院 石金花)

  特別提供:日本僑報社・日中交流研究所 http://duan.jp




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