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  更新時間 :2008年02月26日16:14 (北京時間) 文字

民間交流から始まる相互理解


  「わたしには、海の向こうにも、孫娘がいるんだよ」と祖父は、いつも言っている。

  祖父は、幼い頃戦争の恐ろしさを経験したため、日本人に対するイメージは、決していいものとは言えなかった。「日本人は怖いよ。気をつけないと」と祖父は、いつも日本語専攻の私に注意していたのだ。彼女と知り合うまでは…。

  彼女は、四年前私の大学に、留学していた日本人の女子学生だ。一年生の時、日本人の友達がほしくて、留学生の教室の外でずっと待っていた私に、微笑みながら「京子です。よかったら、友達になってくれませんか」と話しかけてくれたのは、彼女だった。

  日本語がまだ下手な私に、いつも熱心に教えてくれた。いつの間にか、私達は何でも話し合える友達になった。

  そんなある日、彼女を家に招待し、御飯の後、いっしょにテレビを見た時のことだった。中国の田舎の子供の教育現状についてのニュースが、私達の目に入ってきた。経済的な原因で、学校に行けない子供が、中国ではたくさんいるのだという私の説明を聞いて、彼女はとても真剣な顔をしていた。そして、しばらく沈黙した後、突然私に「私達も、すこしお金を寄付しよう」と、目を輝かせながら、言った。翌日、早速二人で銀行に行って、自分のこづかいを寄付した。帰りに、「どうして、外国人なのに、中国の子供に寄付するの?」と聞いたら、彼女は「実は、両親の話によると、親戚のおじが広島の原爆でなくなった。アメリカや戦争が憎くて、たまらなかった。しかし、大人になって、歴史を勉強するにつれて、日本は「被害者」というより、「加害者」であることが分った。戦争中、中国などの国に、もっとひどいことをした。こうして、寄付することによって、やっと自分が日本人であることを胸に刻んで、歩けるようになった。きっと、おじも天国で応援してくれているよ」と答えた。

  京子のことを祖父に教えたら、祖父は「日本人の間に、政府と違って、戦争のことで反省している人がずいぶんいるんだ」と感心して言った。その後、京子は毎週の週末、家に遊びに来るようになった。祖父は戦争中、教えられた日本語の片言で、京子と楽しく交流していた。中国の伝統的な文化が大好きな京子も、祖父から京劇、囲碁や書道など、熱心に学んだと同時に、日本の素晴らしい文化や習慣を教えてくれた。私達は、家族のように楽しく付き合うことができた。

  あっという間に、京子の一年の留学生活が終った。別れの日、家族皆で空港に見送りに行った時、いつもにこにこしていた京子は涙を流しながら「私には、中国にも家族がいるから、必ず中日友好のために、力を尽くす」と言った。祖父も「戦争中、日本語を教えられた時、よく勉強したら、もっと交流できたのに…」と悔しそうに言った。祖父が日本に興味を持ったのを初めて見たのだ。

  中国と日本は、昔から深いかかわりを持ってきた。お互いに政治、経済、文化を認め合い、交流を繰り返すことで、中日友好関係を築いてきたが、残念なことに、近代になって両国の間に歴史の不幸が起こった。しかし、今、大切なのは、過去のために、相手を敵視するのではなく、悲劇が二度とないように、お互いに理解し合い、助け合うことではないでしょうか。実は、京子さんや祖父のような中日相互理解のために、力を捧げている人がたくさんいる。

  民間の交流――これこそが、中日相互理解を深める一番の方法だと思う。私もいつか日本に行って、京子さんと同じように中日相互理解を深めるよう、ささやかな力ですが、貢献していきたいと思ってる。

  (任麗潔 大連理工大学)

  特別提供:日本僑報社・日中交流研究所 http://duan.jp/jc.htm



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