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  更新時間 :2008年02月27日15:10 (北京時間) 文字

もったいながり屋のAさん


  私の日本人の友人にAさんがいる。Aさんの口癖は「もったいない、もったいない」だ。

  それで私は密かに、Aさんに「もったいながり屋のAさん」とあだ名を付けている。

  何をもったいないと言うかというと、例えば朝食の容器(カップ)だ。中国の朝食はほとんど外食で、麺類やお粥を紙のカップで供する。紙のカップはもちろん使い捨てだ。

  Aさんは、「中国人一三億が毎朝紙カップ一個使い捨てると、森の一つや二つあっという間に禿山になってしまう。瀬戸物やプラスチックの容器にして再使用すれば良いのに。もったいない、もったいない」と言う。捨てられた容器はゴミとなり街の景観を汚す。

  それから黒煙を上げて走るトラックやバスだ。「あれは不完全燃焼。石油の無駄遣い。公害を撒き散らしている。今中国は石油の輸入国。高いお金を出して輸入した貴重な石油をむだに使っている。日本の車は世界一の少燃費。日本の技術を使用して貴重な石油資源のむだ遣いを止めてほしい。もったいない、もったいない」。もったいない以外に、排気ガスは人に病気をもたらす。肺疾患だ。

  極め付きはレストランの食事だ。中国式のお客の歓待の特徴は、必ず残るようにたくさんのご馳走を出すことだ。多く残るほど主人側はお客を歓待していることになる。たくさん残った山海の珍味はむなしく捨てられる。「何という無駄な習慣でしょう」というわけだ。

  世の中に十分食べられない人がいる。Aさんの「もったいない」が罪の意識を帯びて聞こえる。

  環境保護に目覚めるには、環境を意識しなければならない。中国人として生まれ中国で育った私にはこの中国の環境が別に問題のあるものとは感じられていなかった。日本人のAさんからこんな「もったいない」の話を聞き、自分の現状を違った目で見ることができるようになり、また今まで自分の行為を反省するようになった。

  確かに、今まで食堂で朝ご飯を食べた時は、自分でお茶碗を持っていくのが面倒だということで、平気で使い捨てのカップを使った。今考え直してみたら、私のお金のむだになるし、さらにカップの原材料の木のむだになる。またスーパーで買い物をした時は、幾つかのビニールの袋をもらい、買ったものを家に持ってきてから、もう要らないと捨てたりした。これらのビニールの袋を処理するのに、どれだけの手間とお金をかけるか、考えもしなかった。

  週末休みを利用して、「雲台山」という観光地へ旅行に行った。「雲台山」は「焦作」という町にある。小さな町だが、中学校の時の地理の教科書に石炭の産地として教えられた。

  地理は苦手だったが、なぜか「焦作」=「石炭」の印象が残った。ガイドさんの紹介では、焦作の石炭は質のよい無煙炭だそうだ。嘗て焦作の経済の支えとなったのだが、残念なことに、今は石炭資源がなくなり、もう採掘しきったということだ。話を聞きながら、胸から悲しみが湧き上がってきた。私の記憶の中の焦作はもう何の値打ちもないところになってしまったのだ。いくらいいものでも、必ず限りがある。私たちは平気でむだに使っている内になくなってしまう。このことを考えて、私でできることを考え直した。

  今の私はちゃんと自分のお茶碗を持って食事に行き、また布の袋を持って買い物に行く。教室の電気やクーラーをできるだけつけないようにしている。誰もいない教室に電気がついているのを見つけたら、必ず消すようにしている。これだけではなく、私の学生に、また親戚、知り合いにもなんとなくAさんのように「もったいない」を頻繁に使っている。学生たちが進んで電気を消すような行動を見ると、また知り合いから「もったいない」の言葉を聞くと、Aさんのことを思い出し、これでAさんも少しは安心できるだろうと思っている。

  章羽紅(中南民族大学外国語学部日本語科)

  特別提供:日本僑報社・日中交流研究所 http://duan.jp/jc.htm



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