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  更新時間 :2008年07月19日13:37 (北京時間) 文字

「鯨肉の無断持ち出し・転売はなし」 鯨研、国に報告


  環境NGO「グリーンピース・ジャパン」が調査捕鯨で捕られた鯨の肉を乗組員らが無断で持ち出していたと指摘した問題で、財団法人・日本鯨類研究所(鯨研、東京)と、共同船舶(東京)は18日、持ち帰った鯨肉はすべて土産用として配布した肉で、無断の持ち出しや飲食店などへの転売はなかったとの調査結果を水産庁に報告した。

  調査捕鯨は、水産庁から委託された鯨研の調査員と、鯨研から委託された共同船舶の従業員が船に乗り込んで実施。鯨研によると、捕獲された鯨の肉は鯨研の所有となるが、共同船舶は下船時の土産用として、乗組員215人と鯨研の調査員26人に1人当たり塩蔵ウネス8キロと赤肉1.6キロを配布していた。

  乗組員の土産となった肉の費用は共同船舶から鯨研に支払われていたため、鯨研と共同船舶は「公平、適正に行われている」として土産の慣習は続ける方針。だが、鯨研調査員へは無償で提供されており、鯨研は調査員の受け取りはやめる。

  全乗組員・調査員から聞き取った結果、土産を不要としてほかのメンバーに譲った乗組員らもいたが、転売は全員が否定したという。鯨研は、土産となった鯨肉の総量や、譲渡された乗組員が最大で何キロを得たかについては公表しなかった。グリーンピースのメンバー2人が青森市内の運送会社から鯨肉入りの箱を無断で持ち出したとして窃盗罪などで起訴されており、「公判とのかねあいで明らかにできない」と説明した。

  グリーンピースが業務上横領容疑で告発した乗組員12人については、東京地検が6月、嫌疑なしで不起訴処分にしている。

  ■「つじつまあわせ」

  日本鯨類研究所と共同船舶による調査結果について、グリーンピース・ジャパンは「土産の総量や金額もわからず、告発した内容に全く答えていない。単なるつじつま合わせだ」と批判した。元乗組員の一人も、新たに「土産以外にも鯨肉の持ち出しはあった」と朝日新聞に証言した。

  数年前まで乗船していた元乗組員によると、配布分以外にも、乗船時に袋詰めの塩を個人用荷物で持ち込み、船室で段ボール箱などを利用してウネスを塩漬けにしていたという。「4〜6人の部屋単位で漬け、何箱にもなった。小料理屋に肉が渡っていることも乗組員の多くが耳にしたことがあるはずだ」と話す。

  「asahi.com」 2008年7月19日

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