教育部基礎教育司の高洪・副司長は21日、中国青少年への五輪知識の普及状況についての記者会見に出席し、100万枚近くの「オリンピック教育チケット」が全国の小中高生にまもなく配布されることを明らかにした。教育部と北京オリンピック組織委員会が共同で制定した「オリンピック教育計画」の一環となる。四川大地震の被災地の中学生代表も同チケットを利用して五輪大会を観戦し、五輪サマーキャンプに参加する予定だ。
高副司長によると、「オリンピック教育チケット」は100万枚近く用意され、五輪大会のチケット総数の14%を占める。予選チケットは5元、決勝戦チケットは10元。各級教育行政部門を通じ、「オリンピック教育」に参加した小中高生に向けて低価格で販売される。五輪大会を心待ちにしていた生徒たちに試合会場を直接訪れる機会を提供し、五輪大会の喜びを肌で感じてもらうねらいだ。試合開催都市の大学生も「オリンピック教育チケット」を利用することができる。香港・澳門(マカオ)・台湾の学生にも適切な手配がなされるという。
教育部と北京オリンピック委員会はさらに、四川大地震の被災地の中学生による「オリンピック教育チケット」を利用した北京での五輪観戦も準備している。被災地の中学生らは五輪関連のサマーキャンプにも参加し、悠久の古都と近代化都市という2つの顔を持つ北京を見学する予定だ。(編集MA)
「人民網日本語版」2008年7月22日