中国、ドーハ・ラウンド決裂に失望を表明


  ジュネーブで9日間にわたり行われた世界貿易機関(WTO)多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)の閣僚会合は29日、重要な点で合意を得られぬまま閉会した。中国代表として出席した陳徳銘商務部長は最終日の席上「これは悲壮な失敗であり、世界経済・貿易の発展の歴史にとって重要な節目となるだろう。加盟各国がこの失敗の原因を共に総括し、しかるべき教訓をくみ取り、将来の協議の質と効率を高めることを希望する」と、失望と遺憾の意を表明した。陳部長は次のように述べた。

  私たちは希望を抱き出席した。先進国の貿易歪曲的国内支持(OTDS)、敏感な品目、特別セーフガード(SSG)、反集中条項(ACC)などでは、極めて大幅な妥協と譲歩をした。サービス貿易に関する会合では、いくつかの重要分野で一層の市場開放を約束した。だが、私たちが成功を間近にしたところで、いくつかのごく小さな係数によってすべての努力が打ち砕かれてしまった。ここでわたしは当事者の閣僚を責めるつもりはない。彼らも深刻かつ複雑な国内要因を多く抱えているのだ。だが、深い遺憾の意は表さざるを得ない。

  ラミー事務局長はSSM(農産物の輸入急増時に関税を引き上げる開発途上国向けの特別セーフガード措置)協議の状況をG7会合に伝えた。2つの国が特別保護の発動基準での隔たりを埋めることができなかったため、最終的に決裂に至った。参加した私たちその他数カ国は失望を感じた。多角的貿易体制のためにこれほど多くの閣僚が一堂に会し、これほど多くの時間を費やして共に努力したことは、これまで世界になかったのではないか。中国はグリーンルーム会合(少数国閣僚会合)とG7会合において、柔軟性と建設性を十分に示し、各国の共同努力の下でドーハ・ラウンドが無事妥結することを心から望んでいた。だが、結果はジュネーブで妨げられ、失敗に終わった。

  ラミー事務局長、両交渉議長、および貢献を果たしたすべての閣僚は、有益な試みに誇りを抱くべきだ。これは深刻な失敗でもあり、特に、世界経済が下向きになり、深刻なインフレを抱え、金融リスクが至る所に潜む現状において、この失敗は脆弱な多角的貿易体制に大きなマイナスをもたすだろう。私たちは十分な備えをし、しっかりと対処しなければならない。

  それでも歴史は前進しなければならない。わたしは今回の会議で得られた成果を貴重な財産として残しておき、多角的貿易体制の発展を引き続き模索するための参考とすることを希望する。

  それでも経済は発展しなければならない。中国は出席した各加盟国と共に、対等と互恵を基礎に、後発発展途上国や弱小経済体を含む他の発展途上国との互恵協力を重点に2国間貿易・協力をさらに強化し、世界の一層の繁栄を促していく考えだ。(編集NA)

  「人民網日本語版」2008年7月31日




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