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【第2回】「難しい?」--日本人の特徴「婉曲」

 前回は「KY」について述べたが、今回は日本人のもうひとつの特徴「婉曲」について話していこうと思う。「婉曲」とは、はっきりと意見を言わずに、間接的、或いは感情を抑制して相手に考え方を伝えることを意味する言葉だ。

 わたしは入学してきたばかりの新入生たちに、「難しい=無理だ」と教えている。もしそのように教えないと、あとで面倒なことになるかもしれないと思っているからだ。たとえば、日本人は何か提案を受けた場合、よく「難しいですね」という風に相手に応答することがある。しかし、もしこの「難しい」の本当の意味を知らなければ、その人は、きっと「どのようにこの難点を克服すればよいのだろうか」と考えてしまうだろう。しかし、はっきり言ってそれは無駄なこと。なぜなら、日本人は「難しい」という言葉を使って、婉曲に断っているからだ。難点を克服する可能性はゼロなのだ。

 現在、わたしは「日本語講演マラソン」を実施していて、中国全土555大学での講演をすべて無償で行うことを決めている。しかし、そうなると莫大な費用がかかり、企業からの協賛を得なければ講演活動を続けることができない。

 そこで、企業の方には「協賛していただくのは難しいでしょうか」とたずねることにしている。「難しいですね」という答えをいただいたときには、「そこを何とか!」とは言わない。「そうですか、お話を聞いてくださりありがとうございました」と言ってすぐに引き下がる。なぜなら、相手の意味するところがわかるからだ。

 この意味がわかると話は早い。先日、教え子のひとりがEメールで「笈川先生、作文コンクールに出す作文をなおしていただけませんか?」と言ってきた。

 たまたまそのコンクールの審査員になるよう依頼されていたため、「審査員をつとめるので、この作文をなおすのは難しいですね」と返答した。すると、「あっ、そうでしたか。わかりました!」とすぐに引き下がってくれた。

 もし、この意味するところがわからなければ、おそらく「どうすれば難しくなくなるのでしょうか。その方法を教えてくださいませんか?」といつまでも食い下がらず、互いに困るような結果になってしまったことだろう。

 最近、中国人を採用する日本企業が増えてきている。大学四年間、みっちり日本語を学んできた学生とはいえ、新入社員研修の際に日本人の特徴をしっかりと復習する必要があるように思う。

 また、日本人も外国人を相手にする仕事が今後増えてくることを考えれば、日本人同士でないとわからない「あうんの呼吸」に頼るのではなく、はっきり「ノー」と言える勇気も必要なのではないだろうか。

 >>>>中国語訳文

 >>>>笈川幸司先生の紹介

 「人民網日本語版」2012年6月15日

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塩澤宏宣   2012-06-2259.86.118.*
及川先生ごくろうさま。あなたの努力はすばらしいことです。日中交流の原点になるでしょう。ところで、中国は広大な領土と多民族国家です。中国人同志でも異なる習慣があります。初対面で相手はどこの出身かを「聞いたり・推察したり」するシーンを見ます。同じ様な条件の国がアメリカ(米国)です。アメリカは「マニュアル」が発達しています。香ってマクドナルドの「接客マニュアル」が400万円もしたという話があります。今や日本でもファーストフード店、コンビニでも「平均的」接客が出来るのもそのお陰でしょう。
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