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【第4回】「でも」ではなく、「そして」

 相手の主張を聞いた瞬間、条件反射的に「でも!」と言い返してしまう若い中国人日本語学習者をたまに目にすることがある。その人は、もう癖になってしまっているのだろう。しょっちゅう、「でも」「でも」を連発する人は、自分の意見が正しいと考え、自分をアピールしたい人なのかもしれない。そういう人を観察してみると、本当はどうでもいいところでも自己アピールに走ってしまうようだ。そして、心に余裕のない人なのかもしれない…

 さて、そんなつまらない分析はさておき、読者の皆さんには、「でも」を使うよりも、「そして」を使うことをお勧めしたい。そのほうが、相手とうまくコミュニケーションを取ることができると考えているからだ。ん?ここまで読んできて、まだ、わたしが何を言いたいのかよくわからないという人がいるかもしれない。そんな人のために、ひとつの例をご紹介しよう。

 A:「家庭と仕事、あなたはどちらが大事だと思いますか?」
 B:「わたしは、仕事のほうが大事だと思います」
 A:「でも、家庭も大事ですよね?」

 A:「家庭と仕事、あなたはどちらが大事だと思いますか?」
 B:「わたしは、仕事のほうが大事だと思います」
 A:「そして、家庭も大事ですよね?」

 いかがだろう。たったひとこと、「でも」の代わりに「そして」を使うだけで、相手を否定することも、相手の気持ちを傷つけることなく、話を進めていくことができるのだ。これは、前回ご紹介した「気が利く」ことにもつながってゆく。

 確かに、日本でも「でも」「しかし」を使う場面がある。ただ、よくよく観察してみると、自分の主張のために「しかし」を使うことは少なく、自分は今たいへん困っているという状況を相手に伝えるとき、申し訳ないという気持ちを込めて、「しかしながら」を使っているのだ。プレゼンテーションのようなパフォーマンスの場であれば、主張したいときに、どんどん「しかし」を使えば良いが、それはまったく別の話。

 もし、あなたが相手とうまくコミュニケーションをとりたいと考えるなら、相手を否定する「でも」「しかし」を使う必要はない。そして、これからも「でも」を使うかどうかは、あなた次第だ。

 >>>>中国語訳文

 >>>>笈川幸司先生の紹介

 「人民網日本語版」2012年6月28日

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