北京国際映画祭 「天壇奨」を争うノミネート15作品
第3回北京国際映画祭は今年から新たにコンペティション部門「天壇奨」を設立し、国内外のノミネート作品計15本が10項目の賞を目指して競い合うことになる。「西安晩報」が伝えた。
今年の映画祭は国内外の映画界著名人約300人が参加し、映画祭期間に国内外の映画260本が北京の映画館30カ所で上映される。うち90%以上が2年以内の最新作で、外国映画の4分の1が昨年から今年までに国際映画祭での受賞歴がある。
ノミネート作品
「1942」(Back To 1942)
中国
監督:馮小剛(フォン・シャオガン)
主演:張国立/張黙/徐帆/李雪健/陳道明/エイドリアン・ブロディ/ティム・ロビンス
「1942」(Back To 1942)は馮小剛監督作品。主演は張国立、徐帆、陳道明など。1942年に中国河南省で起こった大飢餓が描かれる。抗日戦争(日中戦争)で各勢力が対立していた頃、河南省で大干ばつが起こり、1100万人の民衆が食料を求めて故郷を後にした。映画の主人公である老東家は当時の典型的な封建的な地主であったが、このようなかつてない大きな災害の前には、ほかの民衆同様になす術がなく、否応なく家を残し、食料を求めて旅立った。しかし、その過酷な旅の途中で息子や息子の嫁、妻など家族を次々と亡くす悲惨な体験を余儀なくされる。主人公の男が遭遇した物語は、当時の300万人に上る犠牲者の縮図といえる。劇中では、政府や外国人記者、神父、普通の被災者といった4つの異なる視点からこの災害を描いている。
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