岩井俊二監督、中国舞台版「undo」制作へ
映画「Love Letter」などで知られる岩井俊二監督は北京で19日、19年前の映画作品「undo」(アンドゥー)を中国の舞台芸術に持ち込み、自らがプロデュース、監督は中国の若手女性監督・蘇丹氏が務める、と発表した。「中国文化報」が伝えた。
「undo」は岩井監督が1994年に製作したショートドラマ。のちに映画化され翌年のベルリン国際映画祭に出品された。「強迫性緊縛症候群」と診断された女性が、本、ハサミ、最後には自宅、そして自分まで、身のまわりの物すべてをひもで縛り続ける。大都市の人々の精神疾患を通じ、現代社会の多様化を解釈した。蘇丹氏は女性ならではの独特の視点から、作品をアレンジする。
岩井監督は「舞台魔女」として蘇丹氏に注目していた。2011年にコンタクトを取り、岩井監督は蘇丹氏が脚本・監督を手掛けた「迷偶」を鑑賞、評価をさらに高めた。今年50歳の岩井監督が舞台劇を扱うのは初めて。プロデュースについては、名前だけでなく、音楽制作・リハーサルにも加わることを明らかにした。
蘇丹氏によると、舞台版「undo」は、主役を2人から4人にし、ストーリーも古代中国を背景にするなど、原作映画にある程度手を加えるという。(編集HT)
「人民網日本語版」2013年4月26日