米サンディエゴ・コミコンで中国アニメフェアが開催
米国カリフォルニア州のサンディエゴで開催される全米最大のポップカルチャーコンベンションとして知られる第44回サンディエゴ・コミコン・インターナショナルが7月18日-21日まで開催された。この期間、世界中から13万人ものアニメ・漫画ファンがこの地に集結し、互いに交流や情報交換を行い、心行くまで楽しみを分かち合った。このコミコンは毎年開催されるものだが、今年は新たな趣向が加わり、中国文化部(文化省)文化産業司と天津浜海新区共催による「中国名作漫画プロモーションフェア」が19日に開催され、コミコンが醸し出すお祭りムードの中、中国情緒を醸し出した。「人民日報」が伝えた。
東洋的な知恵を描いたアニメ作品の「済公伝奇」や「夢幻飛琴」、「大財神」や漫画家・唐家三少による奇妙なファンタジーの世界を描いた連載漫画「頭羅大陸」、少女の恋焦がれる心情を描き出したカラーの絵本「半空的花」など、それぞれの中国アニメ・漫画作品や展示ブースの出版物を通したイメージ、銀幕上のCGが人々の眼前に色とりどりに映し出される。神界漫画公司や生態城動漫園、匯智博創科技公司など中国アニメ・漫画企業がそれぞれ自慢の作品を展示した。
近年、中国政府の強力な後押しの下、中国アニメ・漫画産業は急速な発展を遂げ、いまや原作の製作から公共技術サービス、融資、配給、放送、取引、関連商品の開発まですべてが一体化した完全な一大産業チェーンとなった。
これについて、文化部文化産業司の袁偉・副市司は本紙の取材に対し、「単純に技術面から話すと、中国のアニメ・漫画産業はすでに国外の同産業と同じレベルの水準に達しているが、内容的には今もなお不足点が多い」と指摘。「今回の中国アニメのプロモーションフェアは、中国政府が初めてサンディエゴ・コミコン・インターナショナルで組織的に行った実地調査であり、中国アニメ・漫画企業にとっても初めてコミコンで開催するプロモーションフェアだ。思想や学識が幅広く、奥深い中国文化なら、本来なら内容面も得意なはず。今後、中国のアニメ漫画界は国際アニメ界との互いの交流をさらに強化し、国外の人々にも分かりやく、受け入れやすい中国アニメ・漫画を生み出すべきだ」と語った。
米出版大手ハチェット・ブック・グループ出版部ディレクターのカート・ハスラー氏は会場で記者の取材に対し、「今回のプロモーションフェアを通して、我々は中国のアニメ・漫画産業を直感的に理解することができる。ハリウッドと中国の協力関係が日増しに緊密化しているように、国際アニメ・漫画界が中国の巨大市場や創作チームと手を取り合わない理由はない」と語った。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年7月24日