微信、表情アイコン有料化 LINE成功例を見本に
「表情アイコン5セット、各セット6元(約97円)、有料」。無料メッセンジャーアプリ「微信(WeChat)」が5.0版にバージョンアップされた後、新しい表情アイコンが有料化されたことで、現在中国では熱い論争が巻き起こっている。これ以前にも、騰訊のインスタントメッセンジャー「QQ」や出会い系携帯アプリ「陌陌(momo)」などいくつかの携帯SNSが専用の表情アイコンを有料化している。単なる表情アイコンだからと、記号の背景にある潜在的な経済価値を過少評価すべきではない。「人民日報」が伝えた。
中国では、ネット上で使用されている表情アイコンの質が無料通話・無料メッセージアプリ「LINE」に劣っていると不満の声をあげる人は多い。アイコン開発者によると、「LINEのスタンプ・表情アイコンはあくまでも日本や韓国のユーザーに適している。微博(ウェイボー・ミニブログ)の表情アイコンはより動きに重点を置いたデザインがなされており、ネット流行語や話題の時事ネタを取り入れるなど、中国ネットユーザーのライフスタイルや表現方法により即している」と語る。
■消費習慣の違いが利益の妨げに 有料化は作者の著作権を保護する
有料の表情アイコンで利益をあげている会社といえば、最も成功しているのは韓国NHNが出資する日本LINE株式会社による無料通話・無料メッセージアプリ「LINE(ライン)」だ。某メディアによると、LINEの四半期の売上高は5800万米ドル(約57億3968万円)で、うち30%をスタンプ・表情アイコンの収入が占めている。有料スタンプでは、有名キャラクターのスタンプ・表情アイコンを購入する人が比較的多く、スタンプ商店ではユーザーは1種類170円で可愛らしく表情豊かなスタンプをいくつも購入することができる。
LINEは中国のSNSプラットフォームに非常に素晴らしい成功例を示したが、この成功モデルを真似するのは容易なことではない。多くの中国ユーザーは無料でサービスを受けることに慣れている。表情アイコンにお金を支払うことを受け入れるのはそう簡単ではない。