李安監督の新作は3Dボクシング映画 アリ役にシュワちゃん?
台湾の巨匠・李安(アン・リー)監督の新作映画はボクシングを題材にした3D作品「拳魂」に決まり、脚本も完成したようだ。12月末にフィリピンのマニラでクランクインするという。李監督がプロデュースも務める同作品は1975年の「世紀の一戦」と名の打たれた世界ヘビー級タイトルマッチ・モハメド・アリ(米)VSジョー・フレイジャー(米)の40周年に当たる2015年9月30日に、世界同時公開を目指す。信息時報が報じた。
「1960年代、70年代のボクシング界の史詩」とも言える同作品では、同年代の卓越したボクシングの選手や試合を取り上げ、それらに敬意を表する。特に1975年に灼熱のマニラで行われた伝説の「世紀の一戦」は同作品の山場だ。
脚本を手掛けたのは、英国のピーター・モーガン氏。主な作品に「クィーン」(06年)や「ラストキング・オブ・スコットランド」(06年)、「フロスト×ニクソン」(08年)などがある。モーガン氏は、「李監督は『世紀の一戦』をさまざまな優れた視点から研究している。そして、3Dを通して新しい事に挑戦し、見る人がリンクに上がっているかのような迫力を出したいと願っている」と語っている。
中国のメディアの報道によると、ジョー・フレイジャーを演じるのは中国の格闘家・彭小竜で、一方のモハメド・アリを演じるのは米俳優・アーノルド・シュワルツェネッガー。しかし、米国人を中国人が演じるという不思議なこのキャスト。海外ではキャストに関して、何の報道もされておらず、出演者はまだ確定していないというのが「真相」のようだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年12月9日