「相続者たち」のポスター |
少し前に中国を訪れ、ファンを熱狂させた韓国俳優のイ・ミンホが、午年の「春晩」(春節を祝う中国の国民的年越し番組で、日本の紅白歌合戦に相当)に出演することになった。無数の韓国ドラマファンにとって、これは記念すべき出来事だ。彼らのアイドルがまもなく、中国で最も盛大なテレビ番組に登場しようとしている。楚天金報が伝えた。
1993年に「ジェラシー」が中国大陸部で放送されてから、20年の時が流れた。特に過ぎ去ったばかりの2013年、韓国ドラマは最盛期を迎えた。韓国ドラマはなぜ20年間も流行しているのだろうか?記者は韓国ドラマのファン歴10年以上の人々を取材し、その理由を探った。
◆キャラクター設定 イケメン+ダメ女
感性を重視する女性の視聴者は、何を好むだろうか?彼女たちは、魅力的なイケメンが一人の平凡な女性に魅了され、彼女だけを追い求め必死になるのを好む。このようなイケメンは一人だけでも良いが、何人もいれば理想的だ。これによって生じる感情移入によって、韓国ドラマは女性ファンの夢の旅を実現している。
イケメン+ダメ女というキャラクター設定で、韓国ドラマはすべてを可能にしている。女性は綺麗で、若く気品がある必要はない。きれい好きではなく、いい加減な性格でも、社長級のエリート男性、もしくはイケメンの美少年に命がけで愛される。このタイプのドラマは、「シークレットガーデン」、「主君の太陽」、「君の声が聞こえる」だ。
韓国ドラマの脚本家は女性がほとんどで、その多くが中年の独身女性だ。彼女らが描く夢は、男性脚本家が多い中国ドラマと比べ、女性の視聴者の心をとらえやすい。