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人民網日本株式会社事業案内  更新時間:09:22 Apr 28 2009

東京で本を借りる─「みんなの図書館」利用体験記

 本場の日本料理を2種類覚えたいと思ったので、まず2冊の料理本を探すことにした。そこで、同僚に教えられた自宅近くにある「臨川みんなの図書館」に行ってみた。

 図書館は大通りに近い一角にあり、喧騒の中にありながら静けさを感じさせた。白い壁と黒い門といった落ち着いた色合いに、赤をアクセントカラーに取り入れた空間は、ゆったりとした穏やかな雰囲気を醸し出していた。初めて外国の図書館で本を借りるに当たり、どのような規則があるのか全く知らなかったので、多少不安を感じていた。

 図書館に入ると、優しく親切な声で「こんにちは」と呼びかけられた。カウンターにはエプロンを掛けた幼稚園の先生風の図書館職員が私に向かって微笑んでいた。

 「初めて本を借りに来たのですが、どのような手続きが必要ですか」と尋ねると、その職員は「渋谷区にお住まいですよね。利用者カードをお作りしますので、こちらの用紙に記入してください」と答えてくれた。

 用紙への記入を済ませ、身分証明書として運転免許証をその職員に提出すると間もなく、名前とバーコード入りの丁寧に作られた利用者カードを手にすることができた。こうして、図書館に足を踏み入れてから、わずか5分足らずで貸出の登録手続きが完了した。

 その後、声も外見も優しげなその職員は「渋谷区図書館案内図」を手渡しながら、同区内の図書館と貸出の手順について詳しく説明してくれた。

 説明によると、渋谷区内の図書館1カ所で利用者カードを交付してもらえば、同区内の全図書館の資料を利用できるという。つまり、この利用者カード1枚で、中央図書館、西原図書館、渋谷図書館、代々木図書館などの図書館8カ所で自由に本を借りられるようになる。さらに便利なことに、これらの図書館のうち、どこで予約や貸出サービスを利用しても、どこでも受け取りや返却ができることになっている。まるで「図書のネットワークワールド」に入り込んだような気がした。

 また、日本の図書館は図書の貸出についてあまり厳しく管理していない。利用者は1度に10冊まで2週間借りることができ、さらに返却期限を2週間延長することも可能だ。図書館には多くの視聴覚資料も揃えられており、クラシック映画のビデオや様々なジャンルの音楽CDなどを1度に3点まで借りることができ、返却期限は本と同様となっている。

 さらに、渋谷区の図書館は午前9時から午後7時まで開館しているが、朝早く家を出て夜遅く帰宅する人にも便利なように図書館の入り口に「ブックポスト」を設置している。このおかげで、早朝でも深夜でもいつでも本を返却することが可能になっている。このほかに、渋谷区内の全図書館の所蔵資料一覧がネット上で公開されているので、ネット上で検索、新刊図書情報の収集、貸出延長、予約などのサービスを利用することができるという。

 利用者カードを片手に閲覧室に入ってみると、日本の図書館が非常に静かであることに気がついた。数百平方メートルの閲覧室で利用者数十人が本や雑誌を読んでいたが、物音1つ聞こえなかった。窓側の1列には仕切りのある机が並べられ、そこでメモを取る人もいれば勉強する人もいた。このほかに、利用者に配慮した設備が多く設置されている点にも感心した。大活字新聞・雑誌の閲覧室、児童用閲覧室、天板が斜めになった新聞閲覧台、セルフサービス用カラーコピー機、ゆったりとした清潔なソファーなどが置かれていた。

 日本料理の雑誌を2冊選びカウンターに持っていくと、「優しい」職員はバーコードを読み取った後、返却期限を記した紙のしおりを挟み渡してくれた。

 とても感心したので「本当に便利ですね」と感想を話すと、その「優しい」職員は「そうですね、ここはみんなの図書館ですからね。またいらしてください」と優しい口調で答えてくれた。(新華社記者・陳曦)

 「チャイナネット」2009年4月24日

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