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中日友好のために --私にできること

 「中日友好のために、微力ながらも全力を尽くしていきたい」この言葉は中日関係に関することを語る限り、何気なく使っている人がかなりいるだろう。実は、私もその一人である。しかし、何回も使った後、自分が「言葉の巨人、行動の侏儒」というような気がした。今までのことを反省してみると、自分が中日友好に貢献したことは何一つなかった。そして、中日友好のために、言葉ではなく、何か行動しなければと決心した。まず自分が できること?些細なことであってもかまわないが?から始めようとした。

 言葉は心の架け橋だとよく言われている。言葉が通じなければ、心のキャッチボールができるはずがなかろう。人と人の付き合いはもちろん、国と国との交流も同じく、言葉が如何に大切であるかは言うまでもないことだ。そのため、日本語学習者としての私は、まず日本語のレベルを高めなければならないと覚悟した。よりよく日本語を身につけるために、今年の三月に、私は発起人として「日本語コーナー」をやり始めた。

 初めの頃、参加者はただ日本語を専門とする本学部の学生だけだったが、二ヶ月経たないうちに、近くの大学から来た日本語学習者や本学の日本語学部以外の学生も集まるようになってきた。

 日本語コーナーは週に一回やることになっている。ある日、コーナーで日本語を勉強する目的をテーマにして、参加者に話してもらった。すると、皆は活発に話してくれた。

 ところが、参加者の一人の発言に呆気にとられてしまった。それは、「日本が我国を侵略したことはどうしても忘れられない、僕は日本語ができたら、いつか、絶対日本にやられたことをやり返せるよ」という放言だった。

 その日の夜、私はなかなか眠りにつけなかった。コーナーでの「日本語ができたら、いつか、絶対日本にやられたことをやり返せるよ」という放言が耳元にずっと響いていた。そして、いろいろ考えこんだ。私たち大学生をはじめとする若者は中国の未来の担い手であるに違いない。しかし、もし、日本あるいは日本人に憎しみを持っている若者が将来中国の中堅になったとしたら、中国両国関係はどうなるだろうか。そこまで考えると、じっとしていられなかった。

 日本語コーナーの目的を見直さざるを得なかった。日本語コーナーは、ただ参加者の日本語レベルを高めることにとどまらず、それを通して、参加者の日本や日本人への理解を深めるべきだと考え直した。

 私は、さっそく自分の考えを行動に移し始めた。まず、資料室や先生たちから貸してもらった書籍を頼りに、日本語コーナーで中日友好の歴史を紹介したりした。また、日本社会、日本文化を描いた映画などを参加者たちに見てもらった。さらに、日本に留学した先輩たちに日本や日本人の感想などを話してもらったりした。

 ついに、苦心の末、実りがあった。ある日、コーナーで「四川大地震」のことについて話してもらった。私の話が終わるや否や、一人が教室の前に来た。そして、「皆さん、静かにしなさい、DVDを見せるよ」と言った。彼は、鞄からDVDを出して、見せてくれた。

 地震で破壊した住宅、肉親を失った人の絶望の目付きなど、悲しい音楽を流しながら、画面が次々に変わっていった。救援作業に取り組んている人民解放軍、被災者を慰めている温家宝首相の姿。日本の救援隊、医療チームも登場してきた。最後のシーンは、日本の友人が四川大地震のため寄付した場面だった。そこに、四川省で教師をしていた一人の日本人教師は、涙ながらに「四川の皆さん、頑張ってください、私も頑張りますから」と励ました。DVDはそこで終わった。教室には悲しみなどに咽ぶ声ばかりだった。そこへ、さっきの男の子は甲高い声をあげて「中日友好のために、皆さん一緒に頑張ろう!」と叫んだ。その時、私は改めて、男の子の顔を見詰めた。彼はまさに先日、「僕は日本ができたら、いつか、絶対日本にやられたことをやり返せるよ」と言った人なのではないか。目を丸くした私を見て、彼は頭を下げて、次のような話をした。「ごめんね。この前、私はひどいことを言ってしまって。許してくれる? あなたのお陰で、私は本当の日本人や日本を知るようになった。このDVDは、あなたのために作ったのだ、本当にありがとうございました」彼の話を聞いて、私は何も言えず、ただ、「中日友好に一役買った」と心で思いながら、彼と抱き合った。

 実は、私にできることがいろいろある。私は若い、しかも、日本語が分かるから。今後も日本語を生かして、自分が知っている日本、日本人を多くの中国人に伝えたい。その第一歩は日本語コーナーを通して、より多くの大学生に先入観にとらわれず、本当の日本及び日本人の姿を知ってほしい。

 (馬曉曉 湘潭大学)

 特別提供:日本僑報社・日中交流研究所
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