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本当にただの夢ですか

 世界の多くの人たちは「中日関係」について聞いたことがあると思います。でも、よく知っているのは、われわれ関係者たちではないでしょうか。残したままになっている歴史的な問題のために政治関係が日に日に緊張し、経済関係が悪化したこともあります。今もその影響を受けて、中日関係はあまりよくないと思います。

 それに伴って、中国で「日貨排斥」をかかげる声も強くなりました。日本商品をボイコットするということです。では、どうしてそこまでするのでしょうか。ある友達は「因葎我是中国人(中国人だから)」と言いました。そうですか。中国人だから日貨排斥をしなければなりませんか。これは本当に「愛国心」と言えますか。

 私はそうだと思わないので、「日貨排斥」が納得できません。私の浅見では、これは愛国心ではなく、まったく愛国を名として祖国を害している行為だと思います。

 外国商品を買うときの最も重要な目的は、その国の経済を支持するためではなく、自分のニーズを満足させるためではないでしょうか。日本の製品は質がいいし、値段も高くないのも、世界でよく知られている事実です。日本の製品を買うことは、自分にとっていい選択だと思います。愛国の名で買うことをことわるのは損だと思います。

 そして、大部分の日本製品は中国国内で製造していますから、これらの製品をボイコットする行為は、実に中国工場労働者の仕事を剥奪しているのです。これでは国家に大きな迷惑をかけるのではないでしょうか。なぜなら、これらの企業が政府の税収にも、相当大きく貢献しているので、もしこの資金を失ったら、中国政府の財政にも、きっと小さくない衝撃でしょう。さらに、いまたくさんの国産電器製品の肝要な部品は中国国内でまだ製造することができないから、輸入にたよらなければなりません。もし日貨排斥がわが中国の国策の一つになったら、それでは、中国のたくさんの製品の生産を停止しなければなりません。中国のこれからの経済はどのようになるか、まったく想像もできません。

 言い換えると、「日貨排斥」などの行為は、日本側に迷惑をかけるだけではなく、中国にも大変な害なのです。では、われわれは、どうすれば両国にとってよいことをすることができますか。すなわち、どうすれば、WIN WINにすることができますか。
「実情から見れば、それは夢だ」という中国人が少なくないに違いありません。

 もちろん、中国人の私たちにとって、歴史的事実を忘れるのは不可能です。しかし、日貨排斥のような馬鹿な行為は、どこまで行っても中国の失ったものを決して取り戻させません。つまり、過去に起こした事はもう一度やり直せません、誰も歴史を書きかえられません。私たちがするべきことは、歴史の責任を追及することではなく、経済互恵を夢でなくするために、みんな一緒に頑張ることです。

 まず、中日関係がこのようになったのは、歴史的な問題の他にも原因があると思います。その中の、もっとも重要なわけは、歴史のせいでの両国の交流不足だと思います。政府も国民も、活発な交流はまだまだです。それで、誤解は深まる一方です。中国人は、もっと日本を恨むようになります。それで、日本商品を拒否したらあだを討てるという考えも出てきます。そのせいで、両国は経済の往来も政治的な問題も、それに従ってますます激しくなりました。

 原因が明らかになったら、次は実際の行動です。

 第一に、政府側が交流の面で、工夫をしなければなりません。ことに、中日両国は、地理的に一衣帯水で、文化も関係が深いので、これは両国の交流へいい基礎を提供します。そして、両国には異なった資源と経済優位性があるので、相手と補完し合うことができるようになります。さらに、中国も日本も、世界の中で「大国」と呼ばれます。もし、両国が各分野で交流しあって協力したら、これは両国にとって、なんとすばらしいことでしょうか。他の国々にとって、とても羨ましいことに違いありません。

 第二に、中国国民と日本国民との交流も軽視できません。まず、中国人は先入観を取り除いて、日本人と友好的に付き合うべきです。それに、国家政府の政策を支持し、日貨排斥のような国家の発展を妨げる行為は決してしないでほしいです。このようにしてはじめて、中日の経済協力ももっとうまくいくでしょう。そして、両国の経済互恵にも、大きく貢献するでしょう。

 前に述べたように、私たちは、政治に経済発展を影響させるべきではなく、逆に経済往来によって両国の関係を改善するべきです。それによって、WIN WIN関係の実現はもうすぐ夢ではなくなります。それを、待ち望みます。

 (袁少玲 曁南大学)

 特別提供:日本僑報社・日中交流研究所
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