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言葉は通じなくても心は通じる

 「もう終わったの。早かった。もっとやりたいなあ」

 「そうだね。楽しかった。私ももっと遊びたいわ。また今度ね」

 「今度僕たちの学校で会おうね」

 「うん。約束するよ。再見」

 学校交流会がまもなく終わろうとしているところに中日両国の学校の子供たちは名残惜しそうに話し合いながらしぶしぶお別れをした。

 私が勤めている在中国の日本人学校は毎年小中学校に分かれて現地校と交流会を行う。今年も温かく受け入れた。最初に現地校で日本人学校との文化交流披露会を行った。日本人学校の子供たちは和太鼓を演奏し、日本の伝統芸能を初めて見る現地校の子供たちは興味津々であった。また、現地校の子供たちは踊りや二胡を披露し、日本人学校の子供たちもそのすばらしさに驚いていた。

 それぞれの披露が終わってから本格的な交流会に入ったが、同じ学生同士なのに文化背景の違いがあり、更に言葉の違いもあり、初対面で大変緊張したように見えた。緊張を解きほぐすためにいす取りゲームをやり、みんな必死にいすを競い合ううちに、お互いの距離も近づいた。その後、昼食も一緒に食べたり、バスケットボールのスポーツ交流を行ったりして子供たちが言葉の壁を越え、純粋な心の交流が深くなり、昔から知り合っていた友達のようになった。

 両国の子供たちは国際交流という大変大きな意味を明確に理解していないかもしれないが、子供たちは子供なりのやり方で、国境を越えて親しい友達を作ろうとしていることに私は見るだけでも感動した。現地校の子供たちは日本という国に対するイメージはテレビから得た印象だけで、具体的に日本人がどういう感じなのか、日本の子供がどういう教育を受け、どんな学校生活を過ごしているかあまり知らないし、意識したこともなかったかもしれない。しかし、日本人学校との交流会のおかげで日本に対する印象も具体的になってきたのではないかと感じられた。また一方、日本人学校の子供たちにとっても、現地校との交流を通して、中国に対する理解が一層深くなり、中国から得たものは子供の人生において役立つことは間違いないと思う。

 青少年時代に結ばれた友情は一生忘れられないものである。非常に純粋な気持ちで白い紙に絵を書くようなものである。青少年は両国の未来であり、その青少年の交流が中日関係の未来を決めるのである。中日の青少年交流は両国の民間交流の基礎であり、両国の歴史、両国の政治、両国の文化などさまざまな面では戦略的な意義がある。中日の文化には共通点が多いが、相違点も少なくない。共通点が多ければいいのだが、相違点があってもそれなりに合わせようとすることが必要だと思う。相違点があってもその違いを理解したうえで、どう交流していくかを考えていくことがとても大事なことだと思う。交流を通じてお互いの相違点を認識し理解し、さらに友好関係を築ける。両国の青少年は相互交流と相互学習を通じて、お互いに理解しあい、相手のことを学びあい、本当の信頼関係を築き上げることができる。そうしてこそ、本当の友好、相互理解、相互信頼が生まれる。

 二〇〇八年は両国政府が定めた「中日青少年友好交流年」である。さまざまな青少年交流を通じて自分の目で相手の国を見つめ、自分の心で体験し、両国の青少年はもっと理性的、客観的、全面的に中日関係を見直し、相手の国の国民を理解し、両国の人的交流をさらに強化し、中日の戦略的互恵関係を推進するために寄与すべきだ。中日WIN WIN関係を築くには最も重要な柱の一つが若者同士の相互理解であり、相互信頼であると確信する。

 「また今度ね」。言葉は通じなくても心は通じると子供たちは感想を持っている。今年の交流会は終わったが、来年の交流会を楽しみにしている。今年は桜が散ったが来年は再び開花する。最も大事なことは自然に咲く桜の花のように中日両国国民の心も世代を超えて咲き続けていくということだろう。

 (李榛 青島日本人学校)

 特別提供:日本僑報社・日中交流研究所
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