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人民網日本株式会社事業案内  更新時間:08:25 May 11 2009

日本の企業はどうすれば 中国人に愛される企業となるか

 三年前の真夏、十五年間の学生生涯と別れ、不安と期待の気持ちで会社に入った時、私の人生の新たなチャプターが幕を上げた。光陰矢のごとし、そろそろ四年目になる。時の速さを実感しながら会社で働いた三年間を顧みる。

 この三年間色々と勉強になった。その中で一番深く感じさせられたのは、日系企業の中で、管理職の日本人スタッフは、日本的な考えで物事を言う時、それを中国人スタッフが理解してくるような形で中国人に伝われれば、中国人に愛される日系企業になれると思うということだ。

 一度、日本人の営業部長と部下のN君が一緒に顧客を訪ねに行った時、部長は当方の製品は結構高いのに、何故まだ購入して頂きますかと顧客に聞いた。高値で自社の製品を買ってくれた顧客にすごく感謝の気持ちを込めて、製品の一番満足な特徴を尋ねたつもりだった。日本では実に普通のビジネス会話で、少し相手をもちあげて、おべっかを使いたい気持ちがある。でも中国では顧客にこんな質問はしない。だから中国人のN君はこの質問する必要がないと部長に言った。残念なことに部長は彼のアドバイスを聞いてくれなかった。結局、N君の通訳を聞いたら、相手は喜ぶどころか、むしろすぐ怒ってきた。高いものを買ったのに、まさか買う理由を聞かれるという事は、人をバカにするのではないかと相手に感じさせられたから。言うまでもなく、その顧客を失ってしまう始末だった。

 N君の通訳は確かに間違っていない。でもやはり通訳失格ではないかと感じている。N君は最終の決定する人でもないし通訳も間違ってないが、でも正直に言うと失敗の一番の原因であろう。

 何故? それは、仕事中(専門的な日本語を研究する仕事除く)の通訳は学校の通訳の宿題と違って、ただ正しく直訳すれば済むというわけにはいかない。話に含まれた話し手の本意と気持ちを正確に理解せざるをえないのは何よりも大切だというわけだ。

 特に日本語を通訳する時。日本語は中国語の文法と違って、話のポイントはいつも最後に言う。また日本語の中で曖昧語が多い。「もうちょっと考えさせてください」と言われたら、中国人から見ればもうOKという意味だが、日本人から見ればもう終わりだという意味だ。だから、聞いた日本語の本意を慎重に正しく取れなかったら、完全に逆な結果が出てくる恐れがある。

 N君は部長の話は一体好意あるいは悪意、顧客を褒めるかあるいは叱るか分かりさえすれば、後の通訳にはちょっと色をつけて、顧客を喜ばせるように言ったらいいのに。もし言い方を替えて、「弊社の製品は高くても注文して頂き、本当に涙が出るくらい感謝します。今後、御社へより良いサービスを提供するために、弊社の製品に対して一番気になる部分あるいは、改善必要な部分を教えて頂けませんか」と、このような内容を相手に伝えたら、多分そんな大きな誤解は起こらないだろう。

 同じアジアの国であっても、中日文化の間で大きな差がある。地理環境、飲食習慣、教育レベルなどから、物事に対しての見方、考え方、やり方まで、お互いに理解できない部分はたくさんある。この場合、日系企業の中の日本語を話せる中国人、あるいは中国語を話せる日本人は、起こった誤解を解き、理解できない事を理解させるように両方に説明しなければならない。

 もし日本人上司と中国人社員の間で通訳をするなら、先ず、日本人上司の話の意味と上司がこの話をした時の気持ちを理解すべきだ。それから、上司の言いたい事の内容を変えずに、中国人社員を理解させやすい中国的な言い方を使うべきだ。

 お互いの気持ち、物事に対しての違う考え方、中日の文化的差異などが正確にスムーズに相手に伝わることは、通訳の仕事であるし、日系企業の中でもっとも大切なことだ。

 ただ単に理解させればよいというわけではない。日本企業の日本人管理者達は、会社の中国人達に対して、日本と同じような厳しい態度をしてはだめだ。文化の差異があるから、もうちょっと中国人の会社員を許したほうがいいと思う。

 違う考えを持っても、理解し合い、理解させ合いながら、またお互いへ少し歩み寄れれば、このような日本の企業は必ず中国人に愛される日系企業になれるでしょう。

 (陳嫻(女亭) 上海郡是新塑材有限公司)

 特別提供:日本僑報社・日中交流研究所
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