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俳優・矢野浩二さん「中国の声を届けたい」

 【特集】東日本大震災

 日本の巨大地震が起きてから、中国では紅十字会による募金活動だけでなく、数多くの人がチャリティー活動に参加するようになった。26日、在北京ベルギー大使館では、北京日本人会婦人委員会が主催するチャリティーパーティーが開かれる。司会者の一人に、中国ではたいへん良く知られている日本人俳優の矢野浩二さんの名前がある。

 北京に来て、もう十年余りになる矢野浩二さん(大阪生まれ、40歳)は、中国では「浩二」の名で知られている。始めは、人間味のある軍人役が多かったが、ここ数年、中国の人気バラエティ番組の司会者をしたり、時代モノの映画に中国人の役で出演もするようになり、中国では幅広い年齢層の多数のファンをゲットしている。

 その浩二さんは、先週の土曜日(20日)、北京で若者の集まるスポット・世貿天街や三里屯Villageへ撮影しに出かけた。今回の撮影は、矢野さんが撮影される側ではなく、撮影する側にまわる。

 週末のベルギー大使館でのチャリティーパーティーで、中国から被災者への応援メッセージを送りたい、そして、その声を日本にも持って帰って、被災地の皆さんにも届けたいと言う。

 携帯電話のビデオ機能で200人のメッセージを撮影する。これが矢野さんの目標だ。

 早春とは言え、冬並の冷たい風が吹く中、3時間余りにわたってひたすら通りかかる人に声をかけ、撮影を続けた。同行していた筆者は、最後のほうになると、寒さで指がまっすぐ伸べなくなったが、矢野さんはその間、ずっと笑顔で声をかけ続け、また、撮影が終わるとファンたちからの記念撮影のリクエストに快く応じていた。

 突然、声をかけられた人の中には、最初は嫌な顔をしていても、「なんだ、浩二さんじゃないか!!」と咄嗟に絶叫を挙げた人もいれば、「誰かが撮影してる」と何気なく目線を投じれば、「ああ、知ってるよ!!!あの浩二さんがここにおる!!」と立ち止まって待ってくれている人たちもいた。

 「浩二」のために立ち止まった人たちの年齢の幅広いこと。白髪が目立つ60代もいれば、中年層、若者もいる。そして、地元北京の人もいれば、出稼ぎ労働者、地方からの観光客もいます。文字通り、老若男女そのものです(写真はCCTVのインタビューに応じる矢野さん)。

 撮影が終わった矢野浩二さんに、マイクを向けてみた。

 ----寒い中、3時間余りも頑張りました…

 そうですね。けっこう寒かったですよね。でも、みんな応援してくれて、本当に多くの中国の皆さんが、すごく暖かい言葉を言ってくださって、すごく満足しています。すごく嬉しかったです。

 ----どういう思いで、今日の撮影を始めようと思いました。

 日本の東北地方の震災の方たちの過酷な状況を見て、僕、今中国にいますけど、何もできないという状況に、けっこう自分自身いらだちがあったんですけれども、そこで何ができるか?ということで、今、世界各国の救助隊もそうだし、世界各国の人たちが日本に対してすごく関心を持って、心配してくれてるということです。とくに、僕も中国にいて、周りの中国の仲間、友達、みんな、やっぱり日本の地震に関してすごく心配しているということで、中国の人たちがここまで心配し、気にかけてくれているということを、できる限り多くの日本の皆さんに知っていただきたい。そこで、また日本の皆さんも少し暖かい気持ちになってもらえれば、僕としてはすごく有難いなと思っています。

 ----被災地の方々に一番贈りたい言葉は?

 今、避難所の生活をなさっている皆さんは、本当に過酷な状況にあります。また、身内をなくした家族の方もいらっしゃるでしょうし、やっぱりつらい状況だと思います。それを考えれば、本当に言葉にならない思いです。いろんな失ったものは本当に大きいんですけども、それと同時に、日本はやっぱり忍耐力があって、日本人の精神が素晴らしいということを中国の皆さんもおっしゃっていますし、そういう期待を裏切らないためにも、なんとか頑張って乗り切って、一日も早く元の生活に戻っていただきたいです。

 ----撮影に出かけると、浩二さんのファンの実に多いことに驚きました…

 有難いですよね。ぼくみたいな人間をちゃんと覚えてくれて、知ってくれているということ、すごく感謝しています。今回、日本の方たちに捧げるそういうこと、本当は日本の人たちのためにやっていることなんですけれども、中国の皆さんの後押しがあったからこそなんです。中国の皆さんの情熱、熱烈な声援が僕の力になっています。

 中国の皆さんがすごく心配して、「浩二、なんかやることないのか」、「お前、なんかできることあるだろう」って、周りの方がいろいろ言ってくれたんです。そこでやっぱり僕自身も、「ただ単に悲しんでいる場合じゃない。とにかく前を向いて、上を向いてやっていかなきゃいけない」と思って、今回の活動につながったんです。本当に中国の皆さんに感謝しています。

 「中国国際放送局 日本語部」  2011年3月23日

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