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元日本創価学会副会長「中国は懐の深い民族」

 4月29日、元創価学会副会長で、北京大学日本研究特約客員研究員の三津木俊幸氏は、日本僑報社の『新編・中国を知るために』に関する書評を寄せられた。氏は書評の中に次のように指摘している。『新編・中国を知るために』は、中国3000年の歴史観、近世の大きな変革、そして現代社会に対応する中国を知るうえで初めて知る内容があり、今後もこの書籍を手元に置き、自身の研鑽とこれからの若い人たちにも紹介してゆきたい一書である。

 書評全文は以下の通りである。


 著者・篠原令さんが、中国に関心を持ち40年、中国の家庭に下宿、文革という時代背景の中で身をもつて体験された事柄を分かり易い文章にまとめられた内容に、「そのとうりだ」、「そうだつたのか」との肯定と新たなる認識を与えていただいた。

 私は1937年の盧溝橋事件の年に生まれた。父が日本軍の兵隊として中国に渡り、馬賊の頭領と親しくなった。あるとき頭領は父に「サンジンムウ(三津木)、若し日本が住みにくくなったら中国に私を訪ねて来い。私が死んでも、息子に伝えておくから、お前の息子が来てもよい」とよく、小学生の私に話してくれ、又周囲の人たちにも「中国人は信義に厚い人達だ」と語っていたことを覚えている。私には中国に侵略していた日本人に対しこのような友誼に溢れた中国人の言葉をなされたかの意味も知る由もなかつたが、子供心に少なからず中国に対し好意をもつた。

 そのようなことから、私が初めて中国語を知ったのは「ニンホウ!」でも、「再見!」でも、「謝謝!」でもなく父から教えられた「サンジンムウ(三津木)」であつた。

 その後、縁あって、創価学会の池田名誉会長のもとで、28年間、中国との交流に携わり、池田先生に随行し、歴代国家指導者との会見に同席させていただいたのをはじめ、人民との交流にも様々に直接体験させていただいたことから篠原さんの『中国理解のキーワード』は特に、これから中国との交流するものにとりましては理解をするうえで良書であると思った。

 文中に、日本の時代劇のテーマは、忠孝であり勧進懲悪で、水戸黄門や忠臣蔵には涙しない。中国では、むしろ昭和残侠伝の高倉健、池辺良に喝さいを送る。

 儒教の基本理念(三綱五常)は、あくまで表の顔、実際の本音は、「義侠心」である、この義侠心が「面子」である。面子はどんな法律よりも、規則よりも大事な価値基準であり肝に銘じなければならない。「中国は任侠の世界だ」とあつた。

 これが、良いかどうかを論ずるつもりはないが世界人口の五分の一を占める中国の風土、歴史、社会の中で長年培われてきたもので、現実にこのことが、生活のなかで息ずいているのであり、中国人と付き合うには、充分理解し、尊重することが大事であろう。

 父が馬族の頭領との会話を中国担当をするようになって、中国を侵略する日本人に対する言葉は「侠」の意識からの発露ではなかろうか。なんとおおらかな、懐の深い民族でなかろうかと思った。

 いまさらながら、父が生きている間にもつと中国について聞いておけば良かつたと後悔しているがともかく、この「侠」と「人治の国」の2つを知ることだけでも中国人と接する上での大事なポイントになることは、私の経験からもよく理解できる。

 中国3000年の歴史観、近世の大きな変革、そして現代社会に対応する中国を知るうえで初めて知る内容があり、今後もこの書籍を手元に置き、自身の研鑽とこれからの若い人たちにも紹介してゆきたい一書であると思います。

 2011,4,29

 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月8日

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