北陸先端科学技術大学院大学、NPO中国国家留学基金と提携
中国の海外留学生支援機構「中国国家留学基金管理委員会(CSC)」と日本の国立北陸先端科学技術大学院大学(JAIST:石川県能美市)は12日、中国籍留学生受け入れ協議を締結した。CSCにとって日本の高等教育機関との初の提携となる。ウェブサイト「日本新華僑報網」が伝えた。
CSCは中国教育部直属のNPO。1996年に設立され、中国政府奨学金の管理を行っている。CSCはこれまでにも、米ハーバード大、英オックスフォード大など世界の名門校との間で、中国政府が派遣する留学生受け入れに関する教育協議を結んでいる。
JAISTとCSCは長年、教授間交流を続けており、今回の協議締結に至った。JAISTキャンパスに中国政府が派遣した優秀な学生の姿がみられるようになる。
協議に基づき、CSCはJAISTに派遣する中国人留学生に、留学中の生活費と奨学金を提供、JAISTは留学生の入学料と授業料を免除する。JASITに派遣される中国人学生は毎年20人の見込みで、来年10月に1期生が入学する。
同日の式典では、CSCの劉京輝・秘書長とJAISTの片山卓也学長が署名した。式典後、劉秘書長は「今回の協議で両国青年の交流がより促されると信じている」と述べ、片山学長は「中国の国家機構とこのような学生育成協議を締結できたことは、中国がJAISTの各分野での研究水準を認めた結果であり、非常に喜ばしい」と語った。(編集HT)
「人民網日本語版」2012年1月17日