1月15日、雪国新潟の町は、降りしきる雪で一面の銀世界となった。中華料理「張園」は春節を祝う赤いランタンなどでピカピカに彩られ、祝賀ムードでいっぱいだ。新潟華僑華人総会は同店で「新春聯歓会」を開催。新潟各地から約120名の華僑華人留学生が一同に会し、中国駐新潟総領事館の王華総領事、宮暁冬副総領事および領事室領事がこれに出席し、地元の日本の友人たちと共に中国の旧正月を祝った。
初めに、新潟華僑華人総会の恵京仔会長が春節のお祝いの言葉を述べた。恵会長は、総会設立1周年という節目に旧正月を迎えられ大変喜ばしいと挨拶。総会による昨年の活動、特に東日本大震災以降、総領事館の被災者救済への協力など、各方面から高い評価を得たことを紹介した。今後は同胞への援助に向けて力を尽くしていく所存であると表明。また、同胞が生涯祖国・中国と故郷を愛し、中日友好に取り組み、祖国統一のために努力するよう望むと話した。
次に王華総領事が中国駐新潟総領事館を代表して挨拶。王華総領事は新潟華僑華人総会の成長と貢献を称え、1年前、設立してまもない新潟華僑華人総会が総領事館と、新潟、山形、福島三県の「華僑華人留学生春節聯歓会」を共同開催したことに触れ、本日、新潟華僑華人総会が単独で盛大な新年会を主催できたことを喜んだ。新潟華僑華人総会は、同胞と祖国のために貢献し、一致団結した、友愛の精神をもつ団体であること、積極的に日本社会に溶け込み、中日友好のためにまい進する組織であること、そして、ますます発展し見通しのあかるい華僑団体であることを、この1年の活動を通じて証明してきた、と高く評価した。王華総領事は総会に対し、同胞の発展のために、そして祖国の復興と中日友好のために、これからも新潟の同胞の先頭に立ち、更なる貢献をするよう期待した。また総領事館が昨年1年間にわたって業務エリアに居住する僑胞の法的権利を保護してきたことや、各県と中国間における交流や協力のためにあげた成果についても言及。新たな1年に向け、同胞の長期的な生存と発展のために努力していくと話した。
宮暁冬副総領事は乾杯の挨拶で、新潟華僑華人総会から領事館への多大な支援と協力に感謝の意を表し、皆さんの活躍、学業の成就、そして幸福を願った。
懇親会では、皆で祝杯を交わし新年の喜びを伝え合い、ステージで演目を披露して祖国や故郷、友人への思いを存分に表した。恵会長、王華総領事はステージで歌って会場を沸かせ、留学生有志はダンスで満ち溢れる若さを表現。小学生たちはよちよち歩きの子どもたちと手をつないで歌って踊り、会場にいる皆の心に喜びと希望を与えた。会場には終始美酒の香りが漂い、歌声が響き渡り笑顔が絶えず、春の到来を感じる和気藹藹とした集いとなった。
駐新潟総領事館ウェブサイト 2012年1月21日
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