公益財団法人・日本美術協会(東京都台東区)は12日、在米華人芸術家・蔡国強氏が第24回「高松宮殿下記念世界文化賞」絵画賞を受賞したと発表した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
蔡国強氏は1985年、上海戯劇学院・舞台美術学部を卒業後、日本、そして米国で活動している。火薬爆発による作品で名高く、モニュメント、パフォーマンス、マルチメディア芸術などの分野で著名。なかでも中国人に最も深い印象を残したのは、2008年北京五輪開会式での花火による29個の「足跡」。蔡国強氏の中国的要素を織り込んだ公共芸術モニュメント「リング・ストーン」は今年5月、米マサチューセッツ工科大(MIT)で公開された。
蔡国強氏は1986年に訪日後、火薬を使用した多くの衝撃的な作品を発表した。1995年、蔡国強氏は米国へ居を移した。
東京で行われた「高松宮殿下記念世界文化賞」記者会見では、中曽根康弘・元首相(日本美術協会国際顧問)が文化賞5賞を発表した。蔡国強氏(絵画)のほか、イタリアの芸術家、チェッコ・ボナノッテ氏(彫刻)、デンマークの建築デザイナー、ヘニング・ラーセン氏(建築)、米国の作曲家、フィリップ・グラス氏(音楽)、そして日本のバレエダンサー、森下洋子さん(演劇・映像)。ボナノッテ氏と森下洋子さんが発表会に出席した。
文化賞授与式典は来月23日、東京・元赤坂の明治記念館で開催され、日本美術協会総裁の常陸宮正仁・親王夫妻が出席される。受賞者にはメダル、証書、賞金1500万円が贈られる。
日本美術協会は1887年に設立された日本で最も由緒ある文化財団で、歴代総裁は皇族が務めている。現総裁の常陸宮正仁・親王は1987年に就任された。前総裁の高松宮宣仁・親王の「世界の文化芸術の普及向上に広く寄与したい」という遺志を継ぎ、「高松宮殿下記念世界文化賞」が設けられた。(編集HT)
「人民網日本語版」2012年9月24日
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